当院の治療

湿潤療法

出血がある時の対処法

出血がある時の対処法

包丁で指先を切ってしまって出血が止まらない!こんな時、どうしますか?指の付け根を輪ゴムできつく締めて…なんてのは大間違いです!

日常起きる外傷の出血は、ほとんどが静脈性です。体の深いところに動脈があり心臓から離れる方向に血液が流れます。そして末梢で静脈に変わり、浅いところを心臓に向かって流れます。指を切った場合に、指の付け根を締めつけますと、この浅い静脈が遮断され血液が心臓に戻れません。ですから、むしろ出血は止まりづらくなります。

では、どうしたらよいか。それは出血部の直接圧迫です。じわじわと出血している箇所にタオルやティッシュペーパーを当てて圧迫するのです。圧迫時間は約10分ですが、止まらない場合でも圧迫していれば変化は出てきますので、根気よく圧迫を続けてください。あわよくば病院に着くまでに止血しているはずです。

指先や、顔面・頭部はもともと血管が豊富で、出血が止まりにくい部位です。顔面のキズの出血に対して首を締める人はさすがにいませんが、指のキズの場合は結構多いです。くれぐれも根元を締めないつけないよう気をつけましょう。もちろん、消毒はしないように!