症例報告

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骨折の基本治療

・骨折と言ってもピンからキリまでありますが、「ズレがあるかないか」が大きく治療を左右します。大雑把に分ければ、ズレ(転位と言います。)があれば手術、なければ保存治療になります。保存治療とはギプスやシーネで動かないように固定することです。固定して骨折部が良い位置にあれば、骨は着くのですが、その治癒機転は隙間を埋めるように新しい骨ができることによるので、骨折前よりもどうしても若干太くなります。
・骨が着くまでは、いくら小さい骨でも、平均4週間くらいはかかります。固定をしたまま4週間もいれば、関節は硬くなるので、固定が外れた後も硬さを取るためのリハビリが必要になることが多いです。リハビリの期間は関節の硬さにもよりますが、およそ固定期間の倍かかります。
・一度、骨折するとおおむねこのような段取りで進みますので、結構腰を据えなければいけません。患者さんはショックですが、仕方がありません。神様からもらったものが壊れると、戻るのには時間がかかるんだよ、なんて説明をしていました。

2009年2月23日 月曜日

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