症例報告

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ねんざの季節!?

運動会シーズンだからか、子供の外傷が

多いです。たまに父兄参加の競技に出場して

ぶっこけたお父さんも来ますが。(笑)


外傷の場合はとにかく腫れを早く取ることが

重要です。腫れが引かなければ痛みも引きにくい

ですし、腫れが持続した時間に比例して治るまでの

時間も長くなる傾向があるからです。

痛み止めの薬には腫れを引かせる作用はほとんどない

ですから、痛み止めに頼るのは危険です。

まずはしっかり局所の安静と冷却が基本中の基本です。


そしてここでも漢方を。急性の病態だからと言って漢方は

使えないことはありません。腫れが強い場合、そこに

「血」が溜まっていると考えますから、血流を改善する方剤を

選びます。具体的には桂枝茯苓丸が第1選択です。

さらに溜まった血を捨てる作用のある治打撲一方という方剤を

足すと効果的です。ただ、治打撲一方は便通をつける働きが

あるので、下痢に注意です。


…とここまでを患者さんに説明するんですが、一通り話して、

「粉はゼッタイ飲めない!」

なんて言われてガックリくることもあります。(^ ^;)

“良薬口に苦し”って学校で習わんのかな?(笑)

2010年10月26日 火曜日

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