院長室

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ウィルス対策

世間を賑わしているコロナウィルス感染症ですが、愛知県でも

感染者が出てしまいましたね。感染源がはっきりしていないこと、

中国からの渡航者が増えることなどから、どうしても不安を

煽る報道がなされてしまいます。

 

確かに不確定要素が多いのは不安ですが、ならばこそやることは

決まっています。手洗い、うがいはする方が良いですができれば

鼻うがいをしたいですね。ツールとしてはハナクリーンS

お勧めです。次亜塩素酸のスプレーも有用です。外出後、室内や

衣服に噴霧すると良いです。触れても安全なので手や身体に

かけてもOKです。

 

栄養素ではビタミンCが何より重要です。白血球の能力を左右する

からです。食材ではレモン、ブロッコリー、パプリカが身近では

ありますが、それだけでは不十分かも知れないので、この期間

だけでもサプリメントで補給しておく方が安心です。子供でも

食べられるチュアブルタイプを用意していますのでご利用くだ

さい。

 

免疫にはビタミンDやA、亜鉛、グルタチオンも関与するので、

これらの不足がある方は積極的に補給すべきですが、現在

キャンペーン中のオリーブ葉も直接的に抗ウィルス作用がある

ので持っておくと良いかも知れません。ちなみに抗生剤は効果

ありませんので使わないように。

 

マスクの着用は予防にはあまり効果的とは言えませんが、自身

がもし咳などの症状を有する場合は必ずしてください。あとは

身体が冷えると免疫力が低下しますから、温める工夫はすべき

です。特に首回りを温めてください。タートルネックやマフラー、

カイロですね。めぐりズムの貼るタイプもいいですね。

 

過熱報道はパニックの誘因にもなり得ますが、未知なものゆえ

情報は大事です。感染の分布状況くらいは知っておく方が良い

でしょう。そして上記を取り入れて備える、というのが現時点

でのベストだと思います。

2020年1月27日 月曜日

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漢方薬解説-3 麻黄湯

漢方薬紹介3回目は麻黄湯です。インフルエンザの治療で使用

する機会があるので、比較的有名な処方です。

 

・麻黄湯(マオウトウ 27番)

構成:麻黄5g+桂皮4g+杏仁5g+甘草1.5g

 

非常にシンプルに4つの生薬のみで構成されています。一般に

構成生薬数が少ないほど速効性がありますので、風邪などの急性

疾患に使用する漢方薬は生薬数が少ないことが多いです。

 

葛根湯の中にも配置されていた麻黄+桂皮がメインにあります。

これは体表を温め発汗させて解熱を促す効能があるので、悪寒

発熱かつ汗がない、という病態が対象になりますね。葛根湯に

比べ麻黄、桂皮共に配合量が増えていますから、ここに注力

した処方であることが分かります。発汗過多に対する甘草も

ありますね。杏仁はあんずの種のことで、喉の腫れや咳を

収める効果がありますから、ノド風邪向きの処方というのも

分かります。

 

注意点は麻黄の量が結構多い、ということです。麻黄はエフェ

ドリンという成分が多く、これによって交感神経過緊張を招く

ことがあります。症状では悪心や胃部不快が多いですが、尿が

出にくくなったり、やたらまぶしく感じるようになる、なんて

こともあります。それに対抗する胃腸系の生薬は配置されて

いませんので、副作用が出たら速やかに中止すべき、ある意味

“攻め”の漢方薬です。もちろん常用はしません。

 

インフルエンザの流行期によく使用されますが、決して抗ウィルス

作用があるわけではなく、感染時の症状が麻黄湯の守備範囲に

一致している、というだけです。予防効果もありません。あまり

発熱がなく倦怠感が主のB型では麻黄湯の効果は薄いでしょうね。

逆に症状がマッチさえすればインフルエンザ以外の感染症に

だって効果はあります。

 

ちなみに麻黄湯と桂枝湯を半分ずつ混ぜて、胃腸に配慮できる

ようにし、麻黄量を抑えた処方があります。桂枝湯、麻黄湯

各半分ずつ、と言う意味で「桂麻各半湯(ケイマカクハントウ)」と言い

ます。素直なネーミングですねぇ。(笑)1袋の量も少なく

飲み易いのでウチでは結構使うことが多いです。

2020年1月23日 木曜日

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脳のチカラ

先週末はセンター試験でしたね。患者さん、患者さんの

御家族にも受験者がいましたがどうだったかなー?天候には

恵まれた感じでしたが。僕は飲んでましたが。(^ ^;)

 

もう30年近く前ですが、思い起こせば試験の日はかなり緊張

したし、思ったような結果が出せなかったし、あの時栄養療法を

知っていれば…!とか思わないでもない。もしかしたら働かない

で生きていく方法を発明していたかもなぁ。(笑)

 

緊張するのも実力を出せないのも、結局は脳機能によるもの

ですが、脳を客観的に評価するのは意外と難しいです。画像

検査は形態的な異常を発見する意義が大きいので、機能の

尺度にはなりにくい。セルフチェックするにしても、その判断

をするのも脳ですから脳機能に不調があれば、鈍感になって

放置してしまうかも知れません。

 

学問に限ったことではなく、柔軟な発想ができたり、冷静に

判断ができたり、物事を俯瞰して捉えられたりする能力はとても

魅力がありますよね。性格や先天性のものも当然あるでしょうが、

脳の特性を知れば対策を練ることはできます。「脳は脂肪で

できており、燃費が悪い」です。

 

脳は脂質が大部分を占めている臓器なので、悪い脂質を摂って

いれば当然脳機能にトラブルを生じます。そして燃費が悪いので

短時間しかもたない糖質をメインエネルギーにしているとすぐに

ガス欠になります。ファストフード店のフライドポテトや

夜食にラーメンやチョコ、なんてものを食べていたら長丁場の

試験は戦いきれないでしょう。

 

メインに青魚をしっかり食べて、飲み物にココナッツオイルを

入れる、もちろん空腹状態で糖質を摂らない、これだけでも

脳は喜ぶと思います。まだまだ2次試験があります。能力を

最大限に発揮するために“脳”力を養いましょう!ちなみに睡眠も

しっかりと。僕は大学生の時、気合い入れて遅くまで勉強して

朝起きられず試験をすっぽかしたほどの男ですからね。実感

こもってます。(笑)

2020年1月20日 月曜日

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漢方薬解説-2 葛根湯

漢方薬紹介の2回目です。今回は落語のネタにもなっているほど

有名な葛根湯です。葛根湯を風邪薬として認識していますか?

はたまた肩こりの薬でしょうか?それも生薬の構成から見ると

腑に落ちると思います。

 

・葛根湯(カッコントウ 1番)

構成:

葛根4g+麻黄3g+桂皮2g+芍薬2g+甘草2g+大棗3g+生姜2g

 

上記の通り、葛根湯は7種類の生薬から構成されます。葛根湯の

効果はそれぞれの合算、ではあるのですが桂皮以降の5種類で

桂枝湯(ケイシトウ 45番)という薬になります。これが悪寒の

ある風邪の初期に使われるんですね。配合量は多少違いますが。

 

つまり葛根湯は桂枝湯に葛根と麻黄を加味した薬、と見ること

ができるわけです。麻黄は桂皮と組み合わさることで発汗作用を

強め、桂枝湯の効果を高めます。発汗させることで解熱させます

ので発熱時に使えますね。発汗し過ぎて脱水になることの予防策

として潤す効果のある甘草が配合されています。既に発汗がある

場合には使いにくい、というのも分かります。麻黄を中心に

据えた方剤を「麻黄剤」と呼んだりしますが、大抵は脱水予防

に甘草が併用されています。葛根湯も麻黄剤の一つです。

 

では葛根はどんな効果を持つのかというと、後頚部〜背部の鎮痛

です。これが肩こりに使われる所以です。さらに少量ではあり

ますが芍薬甘草湯(芍薬+甘草 68番)も配合されています

ので、鎮痛効果を高めることになっています。以上を考慮すると、

葛根湯が効く風邪は汗が出ていなくて、発熱悪寒があり、筋肉痛

や頭痛があるタイプ、ということになります。また、咽頭痛や咳の

生薬は配合されていないので、そういう場合は他の漢方薬にするか、

何か追加して対応することになります。どんな風邪でも効くわけ

ではないんですね。

 

ちなみに甘草+大棗+生姜の組合せは消化器系を助ける効果が

あるので、副作用防止の意味で様々な漢方薬に配合されています。

麻黄は過量になると胃部不快が出ることがあるので、葛根湯に

入っているのも頷けます。ちなみにちなみに、この麻黄の副作用

を嫌って桂枝湯に葛根だけ追加した桂枝加葛根湯という薬もあり

ます。これなら安全ではありますが風邪にはあまり効かなくなり

ます。ウチでは採用してませんが。

 

葛根湯の他にも桂枝湯からの派生処方は結構あります。それだけ

昔から重宝された薬だったんでしょうね。

2020年1月16日 木曜日

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体質と言うなかれ

患者さんにとっても我々医療者にとっても「体質」と言う言葉は

非常に便利です。「風邪を引きやすい体質だから」とか「痛みが

取れづらい体質だから」みたいな逃げ道になり得るからです。

 

近年、遺伝子解析技術が進み一般レベルでも検査ができるように

なりました。調べてみると確かに「乳癌になりやすい遺伝子」や

「ビタミンBを利用しにくい遺伝子」などがあることが分かり、

例えば他人よりもビタミンB群を多く使用しなければならない

体質、というのはあります。

 

ただこれも検査をしたから導かれる回答であって、治らないなら

体質のせい、と短絡的に決めるのとは意味が違います。患者さんが

弱気になって言うのは仕方がないことですが、我々が特に根拠も

なく体質のせいにするのは誠実さに欠けるかな、と思うわけです。

 

栄養療法では深い視点で通常では見落とされる病態を拾い上げる

ことができます。僕はここが一番の魅力だと思っていますが、

もしそこに問題があるのであれば、体質ではなく生活習慣かもよ?

と言えるわけですから、治療に希望が待てますよね。多くは

食生活に起因するので、治療提案が受け入れられるかは別問題

ですが。(^ ^;)

 

かく言う僕も栄養療法を知る前はひどい食事パターンだったので

患者さんの気持ちも分かります。僕は「治す側」だったのでより

真剣に取り組めただけかも知れません。ただ自身が患者経験あり、

というのも栄養療法の特徴です。僕だけでなく、栄養療法実践Dr.

の多くは自身も治療経験があるものです。栄養療法を通じて、

“共感できる体質”になったかも。(笑)

2020年1月13日 月曜日

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