院長室

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乾燥は脱水の始まり

え?乾燥も脱水も同じじゃね?と思われたかも知れませんが

今回取り上げたいのは “乾燥肌” です。特に女性はお困りの方

が多いのではないでしょうか。

 

肌が乾燥するということは、皮膚の水分が足りないという

ことですが、ではなぜ水分が足りなくなるかというと皮脂が

不足するからです。皮脂は皮膚から分泌される脂質ですが

ここでは表皮内のセラミドも皮脂と捉えてください。

 

皮脂がしっかり出ることで皮膚常在菌が生育し、結果として

他の菌が定着しにくくなっています。僕はクリーム剤の使用

はお勧めしていませんが、これはクリームが皮脂を溶かして

しまうからです。これにより却ってバリア機能が低下する

わけです。

 

さて、皮膚はバリアであるのと同時に、皮脂により皮下の

水分を蒸発しにくくする機能もあります。脂質の膜があれば

水は漏れにくいですよね。ということは、皮脂不足により

乾燥肌になればそれだけ体内から水分が失われ易い、って

ことです。

 

冬場はそもそも水分摂取量が落ちますが、乾燥肌があれば

水分ロスが増えるため、実は脱水になり易いのです。脱水に

なると血液循環を維持しようとして血圧が上昇することも

あります。寒いと血管が収縮し血圧は上昇しますが、これに

脱水が合併するとより悪化するんです。

 

治療はコレステロールを含む脂質代謝の改善が根本ではあり

ますが、オンシーズンはひとまずワセリン塗布が手っ取り

早いです。かゆみがある場合はその上からエアウォールなど

のフィルム剤を貼付すると良いでしょう。自分の周りだけ

窓ガラスが曇りやすかったら、それは水分蒸発してる証拠

かも?!

2021年1月25日 月曜日

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ハイドロリリースの活かし方

「痛み止めの注射をしてくれ!」あるいは、「痛み止めの

注射みたいな対症療法は嫌だ!」と、いわゆる鎮痛剤を

使用した注射療法は以前から賛否両論でした。これは注射

そのものに対する評価ではなく、あくまで鎮痛剤に対する

ものです。なので、実は内服でも外用でも同様なんですが、

こと注射に至っては両極端に捉えられることがしばしばです。

 

さて、そんな注射とは根本的に違うのがハイドロリリース

(Hydro Release;HR)と呼ばれる注射療法です。何せ鎮痛剤

を使用しませんから。(笑) 実際にはごく少量用いますが、

ほとんどが生理食塩水です。生理食塩水に鎮痛効果なんて

無いので、HRの理屈は薬剤によるものではありません。

 

筋肉は筋膜で包まれ房状になっています。その隙間を血管

や神経が通ります。ミカンで例えると分かり易いでしょうか。

ミカンの果肉部分が筋肉で、ミカン1粒ずつを覆っている

のが筋膜です。筋肉は本来それぞれが独立して動きますが、

筋膜同士が密着したり癒着したりするとその動きは阻害

されます。これがコリや痛みの原因になり得るのです。

 

HRでは、生理食塩水を筋肉と筋肉の間、つまり筋膜間に

注入することにより筋肉の独立可動性を高めるのが主たる

治療理論です。またそれに伴って、圧迫・牽引されていた

血管や神経が解放されるので痛みしびれも改善するわけです。

筋肉と筋肉の境界は外から見ても分からないので、超音波

エコーを用いて内部を観察し、リアルタイムに画像を

見ながら針を進め良きところで注入します。これによって

誤穿刺を防ぐことができるのもメリットと言えるでしょう。

ミカンの皮をむかずに1粒ずつバラけさせる、みたいな

手技です。

 

筋膜の癒着が主病態だった場合は、注射直後に改善を見る

こともありますが、あくまでも痛み止めではなく筋肉の動き

を改善させる治療法なので、再度癒着が起これば繰り返し

注射が必要になります。なので、HR後はなるべくストレッチ

などの運動を併用するのがオススメです。また何度やっても

改善がない場合は即ち筋膜間の問題ではない可能性を示唆

するわけで、診断的な利用価値もあります。

 

注射って怖いイメージがあると思いますが、こういう新しい

理屈を用いた進化もしてるんです。少しハードル下がった

かな?!我々には超音波装置を購入するという高いハードル

がありますが。(笑)

2021年1月21日 木曜日

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マルチサプリの使い方

人体の様々な活動に必要な栄養素の過不足を評価して治療に

繋げる、というのが栄養療法の定義ですが、食事が基本とは

言え、症状改善にはサプリメントが必要になることも多いです。

 

不足している栄養素の中でも優先度の高いものをサプリメント

で補うことになりますが、それぞれの栄養素の効果効能を知ると、

どれもが重要に思えてきて(^ ^;)結果的にたくさんの種類の

サプリメントを摂取することになる、なんてことがしばしば

あります。

 

治療に積極的であるがゆえではあるのですが、やはり分析を

後回しにしてはいけません。マルチビタミンやマルチミネラル

のサプリメントは一度に多くの種類の栄養素が摂取できると

いうメリットがある反面、どの栄養素が効果的だったかが

分かりにくくなるデメリットがあります。分析をせず、効果

効能だけを頼りにいきなりマルチサプリを摂取するのは診断が

狂うのでお勧めしていません。良かれと思ってしばらく飲んだ

後に検査してみてたら却って過剰になっていた、なんて例も

ありますしね。

 

では、マルチサプリはどんな場面で使うのが良いのでしょう。

僕は大きく2つ想定しています。一つは食事やサプリメントで

症状やデータが改善してきて、サプリメントを減量できそう

な時。マルチサプリメントは多くの種類が配合されている反面

それぞれの配合量はそれほど多くないのが普通です。症状改善

を維持しつつ減量する際には適したツールとなります。

 

もう一つはコストを抑えたい時。データ上、様々な不足があり

症状改善を急ぐ場合にはどうしても多くの種類のサプリメント

が推奨されます。ただ継続できなければあまり意味が無いので

何とかトータルコストを抑えるためにマルチを使用します。

ベストな選択ではないですが、コストも治療継続の重要な因子

なので有意義だと考えます。

 

逆に言えば、これら以外の場面でマルチを使うことはほぼあり

ません。多くの栄養素が不足しているということは、吸収に

問題がある、つまり腸内環境改善を優先にすべき、とも言え

ますし、栄養素を激しく消費するか代謝を阻害する要因があれ

ばそれを除去することが先です。

 

どうしても栄養療法=サプリメント摂取と思われがちですが、

サプリメントは栄養素が不足している際に食事の代替として

使用するツールでしかありません。中でもマルチは便利ですが

論理的な治療から逸脱してしまう恐れもあるので、使用には

慎重になるべきです。

2021年1月18日 月曜日

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1月17日から2月3日の立春まで土用に入ります。

 

土用の時期に気をつけていただきたいのが

「お腹の負担を減らす」

です。

 

土用は次の季節に向けて身体を整える期間。

今回は身体を冬から春モードにしていくための

準備期間です。

東洋医学ではこの時、内臓の「脾」が活躍すると考えます。

 

脾はなじみが薄いと思いますので、ひとまず胃だと思ってください。

脾(胃)が春モードに向けてがんばっている時に、

食べ過ぎなどでさらに脾(胃)に負担がかかると

疲れてしまい、身体を春モードにすることができません。

結果、春に不調を招くことになります。

 

では、お腹の負担を減らすためにどうするか?

 

食事の量と質に気をつける

ことです。

 

量は、昔から「腹八分目に医者いらず」といわれる

ように、満腹にしないことです。

土用の時は、腹七分くらいでもOK。

物足りないくらいで止めておきましょう。

 

質については、

味が濃いもの、脂っこいもの、甘いもの、

添加物が多いものなどを控えましょう。

加えて、旬で新鮮なものを摂ると良いですね。

 

年末年始は、何かとお腹に負担がかかる生活に

なりがちです。

この機会にリセットしましょう!

2021年1月16日 土曜日

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コロナにビタミンC?

新型コロナウィルス感染症の怖さを語る時に、「ワクチンも

薬もないから!」という理由をしばしば耳にします。ワクチン

は接種の見通しが立ち始めましたが、薬となるとまだまだ

これからです。

 

すると、ハイリスクな基礎疾患のある高齢者を守るために若者

は外出するな、という妙なロジックで対策が打たれたりして

違和感を感じずにはいられませんが、まあ治療薬が無い不安は

理解できます。

 

そこで、ビタミンCがいいらしいぜ、なんていう情報が流れ

たりすると、こぞってビタミンCを摂り始めるわけですが、

それは正しいのでしょうか?詳細は今月の健康教室でも取り

上げますが、結論から言うと間違ってはいません。ビタミンC

が白血球の働きに関与するからです。

 

しかしながらビタミンCは白血球以外でも消費されますし、

白血球が働くのはウィルスが身体に侵入した後のことです。

つまり予防にはそれほど向いていません。またどれくらい

の量を使用すれば良いのかも、かなり個人差があります。

白血球以外にも効果を有することを考えれば、摂らないより

摂った方が良いのは間違いないですが、感染症に絞って

考えるとそれだけでは物足りないんですね。

 

手洗いやマスクは物理的な感染防御策ですが、人体での

生理的防御策の主たる部位は粘膜です。予防という観点では、

粘膜機能を維持する栄養素がより優先度が高いと思います。

例えばビタミンDとかね。

 

ちなみにビタミンCを多く含む食材は、レモン、ブロッコリー、

パプリカで市販のタブレットやジュースはあまり効果がない

と思った方がいいです。人体で最も多くビタミンCを消費

するのは副腎なので、副腎疲労気味の方は常に需要が高い

です。こういう場合はビタミンC常用がベターでしょう。

2021年1月14日 木曜日

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