はりの部屋

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もう秋になりました

8/7は立秋でした。暦ではもう秋なんですね。

 

秋は収める季節。

咲いていた花は実を結び、生命力を種の中に収めます。

穀物は収穫の時期で、動物は冬ごもりの準備のため栄養をため込みます。

 

中国の古代の医学書『黄帝内経 素問』には、「秋は容平(ようへい)という。」と書かれています。

容平とは①木は葉を落とし田畑は刈り取られて平坦な景観、②安らかで穏やかな様子、を表しています。

 

【秋の養生法】

私たちも、エネルギーを徐々に内に収める季節です。

とは言っても、まだまだ暑い日が続きます。日中は適度に動いて発散し、夕方以降はゆったりのんびり過ごす、というのがいいでしょう。

 

スポーツの秋といいますが、激しい運動はできたら避けた方がいいですね。また、食欲の秋も量は軽めにしましょう。

 

秋と関係が深い内臓は、肺です。

肺は鼻、気管支、皮ふなどと関係が深いため、せきや鼻水が出る、肌が乾燥するという方は、肺に負担がかかっているかもしれません。

 

東洋医学では、肺に負担をかける要因の一つに「食べ過ぎ」が関係すると考えます。

食欲の秋でも量はほどほどに、とお伝えしたのはそのためなんです。

旬で新鮮な食材を腹八分目で。

が大切です。

2020年8月8日 土曜日

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漢方薬解説-21 半夏厚朴湯

最近少しマニアック傾向があったので、今回はシンプルかつメジャー

な処方の紹介といたしましょう。ノドや胸のつかえ感に使用される

半夏厚朴湯です。

 

・半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ 16番)

構成:半夏6g+生姜1g+茯苓5g+厚朴3g+蘇葉2g

 

さて、この生薬構成を「見たことあるな?」と思った方がいたら

嬉しくて失禁してしまいそうですが(笑)、六君子湯の紹介の時

に登場した小半夏加茯苓湯(21番)が含まれています。5種の

生薬のうち前3種が21番です。なので16番は小半夏加茯苓湯

加厚朴蘇葉とも言い換えられます。誰も言い換えんけど。

 

16番はノドや胸のつかえ感によいとされますが、21番は嘔気や

めまい動悸の薬ですから、追加された厚朴(コウボク)と蘇葉(ソヨウ)

がその効果を持つことになります。双方とも「散ずる」という

特性を持つため、“気” の滞りを取る効能があって、結果として

ノドや胸のつかえ感が改善する、という仕組みです。

 

もちろんベースは21番ですから嘔気やめまいがあって、さらに

つかえ感がある場合が最適となります。西洋医学ではノドのつまり

をヒステリー球と言って精神的過緊張症状と捉えるので、16番を

抗不安薬のように使用する向きがありますが、拡大解釈は無効例

を増やすだけなので注意が必要です。ちなみに中国では胸のつかえ

を梅核気(ばいかくき)とか咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)と

表現していました。前者は梅の種がノドにあるように感じること、

後者はあぶった肉がノドに引っかかることで、まあ昔の中国人は

何と大袈裟なことかと感じますね。

 

胸の痞えや違和感というと小柴胡湯(9番)も同じような適応があり

ました。「そうだったよね!」って方がいたら嬉しくて失…(略)

実は9番と16番を合方した薬が存在します。その名も柴朴湯

(サイボクトウ 96番)。それぞれの処方名を一文字取って組み合わせた

ネーミングです。もともと9番には半夏と生姜が含まれるので、

小柴胡湯加茯苓厚朴蘇葉と言い換えることもできます。誰も(略)

それぞれのイイトコ取りをした、というより似たような目標が

あるので9番のパワーアップ版、と捉えた方が分かり易いかも

知れないですね。

 

9番も16番もメジャーな処方なので必要なら合方すればいいと

わざわざ96番を在庫することは少ないですが、合方した場合は

96番単独に比べ、半夏を大量に摂取することになるので口渇

などの副作用により配慮が必要です。

2020年8月6日 木曜日

カテゴリー 院長室

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しびれは難しい

整形外科を受診する契機となる症状は圧倒的に「痛み」が多い

ですが、それに付随もしくは単独での「しびれ」も次いで多い

です。そしてしびれがある時、一般的に難治傾向と考えます。

 

と言うのも、痛みをコントロールする薬は数あれど、しびれを

抑制する薬はなかなかないからです。薬がないから難治、って

考えるのは医師としては恥ずかしいことなんですが、それは

さておき、腰痛と下肢のしびれとか、肩痛と上肢のしびれとか、

はたまた痛みはないけど指がずっとしびれてる、と聞くと

身構えるのは確かです。

 

しびれは神経圧迫の特徴的症状なので、上肢なら頚から枝分かれ

した神経のどこかに圧迫があるのではないか、下肢なら腰から、

という具合に神経の走行に沿って異常を検索するのが通常です。

レントゲンでは神経を描出できないので、専らMRI検査が勧め

られます。腰部脊柱管狭窄症とか椎間板ヘルニアなどが良い例

です。

 

しかし、画像検査で異常が見つからない場合も実は結構あります。

ここからが本当の難治で、一体なぜしびれが出るのか分からない、

とりあえずの薬もない、となると途端にお手上げ状態になりがち

です。医師も内心途方に暮れてたりします。(^ ^;)

 

ここで突破口になるのが「酸欠」です。神経が圧迫されるとしびれ

が出ますが、神経周囲には密に血管があるので、まずその血管が

圧迫されることで神経が酸欠になってしびれる、というのがひとつ

のメカニズムなんです。であれば、酸欠を証明して改善できれば

しびれを治療できるかも、と期待できますね。

 

酸欠の原因は様々ではありますが、大別すれば供給が足りないか

需要が亢進しているか、です。具体的には説明し切れませんが、

栄養療法が整形外科領域にも効果を発揮するのは、この診断と

治療に長けているからです。と言っても酸欠を改善するサプリ、

なんてのがあるわけではないですからね。念のため。(笑)

 

ちなみにハイドロリリースもしびれ治療になり得ますが、これは

ざっくり言えば画像検査で捉えきれない圧迫を解除している、

というロジックです。物理的な酸欠対策、という言い方もできる

でしょうね。いずれにしても、原因不明の慢性しびれは酸欠

から来る場合がある、と認識するだけでも希望が持てるのでは

ないでしょうか。

2020年8月3日 月曜日

カテゴリー 院長室

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お腹空いてますか?

8/7の立秋を迎えるまでが、夏の土用です。

この時期、お腹に負担をかけないようにするのが大切。

 

そこで意識するのが、食事の質と量です。

質は、新鮮で旬のもの、添加物の少ないもの、などをチョイスして、量については、腹7分目程度かそれ以下に。

 

もう一つ意識したいのが、

お腹が空いた時間があるか?

です。

 

✓時間が来たから食べる

✓予定があるから、先に食べておく

✓コーヒーのお供にお菓子をつまむ

✓口さみしいから何か食べる

など、「お腹が空いた~」と感じる前に、何か口にしていませんか?

 

お仕事をしていると、空腹感を感じなくても食べないといけないこともあるでしょう。

そういう時は仕方がないとして、できるだけ空腹を感じるような生活を心がけると、健康にもいいですよ。

 

とくに甘いものは習慣になりやすいもの。

 

「しっかりお腹を空かせてから、食事をする」

これを習慣にしていってください。

 

ここからは、ちょっと東洋医学的なお話し。

東洋医学の考え方のベースに、陰陽論というものがあります。

ざっくりいうと、世の物事は陰と陽のバランスによって成り立っているというもの。

陽…熱、明、天、昼、夏、動

陰…寒、暗、地、夜、冬、静

といった感じです。

一年の春・夏・秋・冬も、この陰陽のバランスの変化と捉えることができます。

 

さて、飲食物が入ってくると、胃が活動します。

運動すると身体が熱くなるように、胃も活動すると熱を持ちます。

そうすると、身体は熱の方(陽)にバランスが傾いてしまい、

・便秘

・肩こり

・めまい

・かゆみ

などの症状が出やすくなります。

こういったことからも、お腹を休めてあげるのは大切なんですね。

2020年8月1日 土曜日

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