院長室

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「騙し絵の牙」/「砕け散るところ〜」

いや、タイトルが長いので一部省略。すみません。洋ちゃん

映画観ないのかい?と思われている頃でしょうから、誤解

されないためにしっかりレビューしときましょう。

 

「騙し絵の牙」はそもそも大泉洋氏を主人公に想定して書か

れた小説らしく、映画化の際の主演も大泉洋氏です。もしも

これで違う俳優が主人公だったら俺が騙されてたわ!とウマい

ことおっしゃってましたが(^ ^)、まあさすがの洋ちゃんで

芝居は上手いです。

 

旧態依然とした出版業界に新風を吹き込もうと色々と画策

する主人公と、それに翻弄されながらも自分の世界を確立

してゆく若い部下のお話。この部下を松岡茉優さんが好演

していて、洋ちゃんを食っちゃう勢いです。いや、実際には

彼女が主人公ですな。原作未読ですが「騙す」要素は実は

大して多くなくて、むしろ智恵を絞って出た妙案を試す

お仕事ドラマです。

 

これね、映画のCMが大変罪深いと思うんです。邦画しか

予定が無いもんだからCMの煽りが極端なんですわ。随分

原作とは違った部分もあるそうですが、あのCMじゃあ過分

にハードル上がりすぎて却ってガッカリさせるでしょうね。

脚本もちょっと古臭いかなー。トリッキーな映画かと期待

したら意外とまともで着地点もフツー、という評価です。

凄い俳優さん揃いの割りにはね、って感じ。

 

そして意外にもアタリだったのが「砕け散るところを見せて

あげる」です。正義感の強い高校3年生の男子がいじめに

遭っている1年生の女子を助けようとするうちに…という

お話。主人公を中川大志さん、ヒロインを石井杏奈さんが

好演しています。原作は竹宮ゆゆこさんの小説です。

 

この設定だけ見たら、ああ、まあ高校生の恋愛モノね、と

思い込んできっと観なかったことでしょう。それが実はね、

そうでもないんだぜ、という批評を見てしまったので勇んで

鑑賞したわけですよ。そしたら大当たり。ありがたや。CM

が邪魔くさいと言っておきながら、事前情報が皆無なら絶対

にこの作品とは出会わなかったわけで、難しいところです。

 

ツッコミ所は結構あるものの、俳優さん達の演技や、何より

演出が上手で引き込まれます。監督は俳優もされているSABU

さんですが、実に良い。結構色々と監督なさってるようで

気になります。ちょっと気になった方はなるべく前情報を

これだけにして観てみてください。

 

小説や漫画の映画化!を売りにする時点で僕は少し白け

ちゃいますが、まあそれでも工夫があれば十分面白くなる

のは確かです。それで原作が売れれば相乗効果ですしね。

個人的にはもっとチャレンジングな作品が観たいですが、

原資の乏しい日本ではまあこのスタイルが標準になるの

でしょうね。

2021年4月15日 木曜日

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