院長室

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気圧病

ついに梅雨入りし、いやーな時期がやって来ましたね。その

いやーになる原因のひとつに気圧変動による不調が挙げられ

ます。雨天前に頭痛が出るとか、低気圧に伴いめまいやむくみ

が悪化するとか…。

 

これらを総じて気圧病なんて言ったりしますが、意外と確立

した治療法はありません。酔い止めの薬が効くこともあるよう

ですが、もちろん対症的なものです。漢方薬では五苓散を

はじめとした利水剤が効果を発揮するので、この時期だけ

服用するという方もみえます。

 

さて、その原因は一体何でしょう?以前は大丈夫だったけど

ここ数年その傾向が、なんて場合もあるので先天的なものでは

ないと思います。上記の利水剤が効果的という場合は体内の

水分代謝に問題があるということで、これは栄養学的には

タンパク質代謝に影響を受ける事象です。さらにタンパク質

代謝はビタミンB群に影響を受けるのでここでもビタミンB群

の重要性が注目されます。

 

とは言え、すぐにビタミンB群が増えるわけではないので別の

視点からのアプローチもあった方がいいです。一つは頚椎の

問題。頭蓋骨と第1頚椎周囲の筋肉のこわばりがあると関節

の可動にも影響が出て結果的に髄液循環に障害が出ることが

あります。そうすると頭蓋内圧が上昇して頭痛やめまいが

出ます。暑くなったからと言ってシャワーで終わらせないで、

しっかり湯船に浸かり首をしっかり温めることが肝要です。

 

もう一つ。血液やリンパの巡りは自律神経の影響も受ける

ので、それを調整するのも効果的です。一番身近で簡単なのが

温冷浴です。熱い湯船に浸かるのと冷たいシャワーを浴びる

のを交互に行います。最後は「冷」で終えると良いです。

“ぬるい”くらいでは刺激にならないので“ひゃっ”となるくらい

の冷たさで。ここは自分に厳しく行きましょう。(笑)

 

そう、結構入浴時間は治療に使えます。リラックスにもなり

ますしね。入浴時間くらいは他のことを忘れて、自身の

ケアにあててください。

2020年6月15日 月曜日

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