院長室

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今こそ、栄養を

今年ばかりは “ゴールデン” にほど遠い連休でしたが、いかが

お過ごしでしたでしょうか?ウチはそこまで長い休みでもなく、

僕も生粋の出不精(笑)なのでほぼ生活に変化はありません

でした。

 

自粛要請を守った影響は感染抑制に一定の効果をもたらしたと

見て良い状況ですが、経済的逼迫は緊急度が増している印象です。

経済を立て直すためにも、自粛効果を無駄にしないためにも

ある程度の緩和基準を明示する時期でしょうね。大阪府 vs 政府

なんてやってる場合ではありますまい。政府の言いがかりのよう

にも見えますが。(^ ^;)

 

さて連休を含めたこの自粛期間の食事はどうでしたか?休校や

テレワークの影響もあり、常に食事の用意をしなければならない

お母さん方には頭が下がる思いですが、つい簡単な糖質メニュー

にしていることもあるのではないかと思います。簡単だけど

糖質に配慮したメニューが求められますね。

 

例えばパンを食べるにしても食パンよりはフランスパンの方が

糖質は少ないですし、可能であればふすまパンや米粉パンを

選択すると良いですね。具材もジャムやフルーツではなく、

卵などのタンパク質が良いですね。もちろんマーガリンはNG

です。アボカドやレバーペーストなんてオススメですよ。

具材だけ用意して子供たちに自分で作るように促す作戦(?)

もアリやね。

 

子供も大人も疲れやイライラが溜まってくるので、それらを

運動などで解消するのは歓迎すべきことですが、土台となる

栄養が不足していては非効率的です。そもそも栄養不足では

運動する気にもならんかも。(^ ^;)そういう意味でも脳の

栄養を優先的に考えたいです。脳は脂質の塊です。脂質代謝

を後押しすることが、疲れやイライラだけでなく、安定した

睡眠、さらには学力向上にも繋がるでしょう。

 

まずは青魚に多く含まれるEPA、DHAがテッパンでしょう。

ただこれらω3系脂肪酸は、サラダ油などに多いω6系脂肪酸

が多ければ効果が半減しますので注意が必要です。亜麻仁油

もω3系に分類されますがEPA、DHAに変換されてこそ

効果を発揮するため直接的なものではないと認識する必要

があります。

 

あとこれも王道のビタミンB群。脳は燃費の悪い臓器でもある

ので、エネルギー切れに弱くエネルギー産生効率が落ちると

すぐにてっとり早い糖質を求めます。ビタミンB群をしっかり

補充しておくことでエネルギー効率を維持でき、間接的に

脂質代謝を高めます。ビタミンB群は豚肉ですね。エネルギー

変換効率の良い中鎖脂肪酸を含むココナッツオイルを勧める

のもこういう理屈です。

 

まあ結局いつも言っていることに落ち着くので既に伝統芸の

ように感じている方もみえるでしょうが(笑)、正しいことを

知っていても実践が伴わなければ当然効果はないので、節目に

ご進言申し上げ奉り候うわけです。伝統芸っぽいしょ?浅はか。

2020年5月7日 木曜日

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