院長室

« 7月 2024 4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

節煙、禁煙を

喫煙者はその割合も随分減り、分煙や禁煙対策などが進んでどんどん

肩身の狭い思いをされていることと思います。昔は僕も喫煙者だった

ので、その美味しさは分かります。

 

対策が厳格化されている背景には受動喫煙やマナーの問題が大きい

と思いますが、当然、本人にも良いことはありません。一般的には

肺癌などの悪性腫瘍と関連付けられることが多いですが、実はそれ

以前に身体全体に悪影響を及ぼすことが分かっています。

 

まずは酸素欠乏。着火時に一酸化炭素(CO)を吸ってしまうのですが、

COは酸素よりもヘモグロビンとの結合力が高いので、酸素を押しのけ

てヘモグロビンにくっつきます。結果として循環酸素量は減る、つまり

酸欠になってしまうわけです。酸素は身体中で必要ですが、特に

脳と筋肉で消費が激しいので、喫煙→酸欠→不眠や肩こり、となって

しまいます。心臓から一番遠い末端の冷えも出るでしょう。

 

じゃあ電子タバコなら良いかと言うと、今度はニコチンの影響があり

ます。ニコチンは自律神経の刺激伝達物質を邪魔してしまうので、

直接的に自律神経失調を招きかねません。ストレスが強くて喫煙して

しまうのに、喫煙がむしろストレスを強めているとしたら本末転倒

ですよね。

 

さらにさらに、喫煙ではビタミンCを大量に消費してしまうことも

分かっています。仮にビタミンCのサプリメントを摂っても、喫煙

すりゃチャラです。もったいない。当然ビタミンC不足による症状も

出現してきますから、良いことなしです。

 

昔から喫煙は百害あって一利なしなんて言いますが、まさにその通り

です。急に禁煙するのは無理だと思うので、計画的に少しずつ減らし

ましょう。きっと体調も良くなるはずです。

2019年7月4日 木曜日

カテゴリー 院長室

タグ