最近は5月に運動会をやる学校もありますが、まだまだ
このシーズン特有の催事で、お子さんのケガだけでなく
一緒に参加された親御さんのトラブルも結構あったり
します。(^ ^;)
一番多いのはケガや捻挫などの外傷ですが、意外と日常
生活に支障を来しているのが筋肉痛。お子さんのケガの
付き添いで来られた保護者がしんどそうに歩いていたり
して気付くわけですが、これは仕方がないものと思われて
いるようです。
もちろん病気ではないし、誰しも経験があることなので
放置して終了、でいいのですが意外にも漢方薬で治癒を
早めることができます。筋肉痛は細かい筋繊維の断裂です
から、ミクロの外傷と捉えます。外傷ならば血流障害
あるでしょうし、炎症もあるはずです。それらに対応する
生薬を組み合わせれば充分に筋肉痛治療になるわけです。
具体的には血流を良くする牡丹皮(ボタンピ)+桃仁(トウニン)
の組合せ、筋肉の痛みを引かせる麻黄(マオウ)+薏苡仁
(ヨクイニン)の組合せが有効です。また筋肉のこわばりを取る
芍薬(シャクヤク)もあればなお良いですね。
これらを無駄なく配する方剤の組合せが桂枝茯苓丸
(ケイシブクリョウガン)+薏苡仁湯(ヨクイニントウ)です。筋肉系の
痛みに広く応用できるので当院頻用の組合せです。これから
まだ運動会があってさ…なんて方は試してみるのもいい
でしょう。