何かと話題に上るこの2つの脂肪、皆さんチェックして
ますか?最近では腸内環境と絡めて、コレステロール値が
下がるヨーグルトとか便乗商品が増えています。それって
ホント?
そもそもコレステロールはタンパク代謝を、中性脂肪は
糖代謝を反映する項目なので、同じ脂肪でも意味合いは
全く違います。コレステロールは動脈硬化の原因とされて
いますが、同時にホルモンの材料になったり細胞膜の
構成成分になったりと、極めて重要な物質です。低コレス
テロールとうつ病の関連性も指摘されているくらいです。
じゃあ、数値は高い方がいいの?低い方がいいの?アタシ
分かんない!(←キモチワルイ)その答は、高い方がいい、です。
日本の検査結果の基準範囲はかなりシビアな設定なので
上限を少し超えたくらいがちょうどいいでしょう。では
動脈硬化は心配しなくていいのか?
実はコレステロールが動脈硬化の原因になる状況という
のは中性脂肪が高い時なんです。つまりコレステロール値
と中性脂肪値が両方高い人はリスクが高い、ということに
なります。ですから、コレステロールは緩くていいですが、
中性脂肪は厳格にコントロールすべきです。そして中性脂肪
が上昇するのは糖質過剰、アルコール過剰の時でしたね。
ヨーグルトにすがるよりも先に、これらを制限して中性脂肪
を監視する、というのが正解です。