院長室

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インフル&花粉

今年はインフルエンザの流行が遅く、いまだ終息して

いませんが、そのぶん花粉が待ってくれるはずもなく、

既に花粉症症状が始まり、インフルエンザに花粉症が

被るというダブルショック!(by 浦ちゃん)な状況に

陥っている方もみえます。

 

熱があって身体がだるく、なるべく休息したいのに

鼻が詰まって眠れない、とかインフルの咳とアレルギー

性の咳で呼吸困難になっている、などとても可哀想

です。もちろん西洋でも漢方でもまずは対症的な薬剤で

しのぐのが常套ですが、やはり背景には免疫力の低下が

あります。

 

免疫力はよく耳にする言葉ではありますが、その実態は

あまり知られていないのではないでしょうか。免疫は

それを担当するリンパ球や樹状細胞など複数の細胞の

共同作業でなされます。どの細胞に不具合があっても

免疫力は低下するわけですが、突き詰めればやはり細胞

の栄養状態に左右されるのです。また細胞が働きやすい

至適温度もありますから、低体温の方が低免疫なのは

周知の通りです。

 

実際に「免疫力」を数値化することは現状不可能なので、

どれくらい低下しているかは言えませんが、間接的には

ビタミンDの濃度測定が有用です。保険適応ではないですが、

低値の方はアレルギー疾患や慢性疲労などのリスクが

高いようです。免疫細胞に必要な栄養素で重要なのは鉄と

ビタミンCです。なので、治療にも予防にも赤身肉に

レモンをぶっかけて食べて欲しいところです。

 

まだまだ予断を許さない、どころかこれからがまた大変。

3月、4月は平年より暖かいそうですから、しっかり

備えましょう。

2016年2月25日 木曜日

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