度々、口腔内環境について取り上げていますが、少し
おさらいを。
口腔内は腸内と同様に善玉菌と悪玉菌が常在しており
勢力争いを繰り広げています。悪玉菌の勢力が優勢に
なると常に炎症が惹起された状態になり、これが
上咽頭炎の原因となり得ます。さらに腸内にその菌が
波及すれば当然腸内環境も乱れます。ですから口腔内
を衛生的に保つことは炎症の火種を減らすことになり、
コルチゾールの温存につながって疲労やアレルギーに
効果が期待できるわけですね。
ではその悪玉菌が優勢になる環境とは何かというと、
不十分な歯みがきと、口腔乾燥です。口腔乾燥に
ついては就寝中に口にテープを貼って寝ることや、
あいうべ体操で鼻呼吸優位にすることが対策になります。
今回新しく採用したのは、不十分な歯みがきを改善
させるためのツールです。それがプラークチェッカーと
ワンタフトブラシ。プラークチェッカーとはプラーク(歯垢)
を赤く染色する液体のことです。子供の頃、歯医者さんで
やりませんでした?口内が派手に赤くなるアレです。
通常の歯ブラシではプラークの除去率は良くて60%
程度だそうです。すると残ったプラーク中の菌が繁殖して
しまい、炎症の火種になります。まずは夜の歯磨きの後に
プラークチェッカーで歯を染色してみてください。結構
プラークが残っているのが分かります。
そして残っているプラークをワンタフトブラシという
円錐状の歯ブラシで取り除いていきます。この方法の
利点はプラークを眼で確認しながらブラッシングできる
ので確実性が高いという所です。この状態で口テープ
して寝れば起床時に口がスッキリしているのが体感でき
ます。歯間にフロスを使用すればさらに確実性がアップ
します。
Bスポット治療で効果がイマイチであるとか、そもそも
歯周病があるとか、腸内環境を改善したい、といった方
にお勧めしていますが、意外と歯はきれいに磨けていない
ものなので、試してみると面白いですよ。