これまでも何度かテレビ番組で紹介されてきた、筋膜
リリース。ご存知の方も多いでしょう。最近も放映された
そうでよく質問を受けます。
筋膜というのは筋肉を包む薄い膜のことです。みかんの
実を一房ずつ分けている皮、と例えるとイメージしやすい
でしょうか。筋膜には痛みを感じる神経があるので、
肩こりや腰痛の真の犯人は筋肉ではなく、筋膜であると
言われています。この筋膜が隣接する筋膜や筋組織などと
癒着を起こすと引きつれた状態になり、動きが悪くなったり
牽引されて痛みが出ます。
この引きつれや癒着を解除するメソッドが筋膜リリース
と言われるものです。その方法は様々で、器具を用いる
方法や、マッサージのような徒手的方法、自分でできる
体操法、はたまた生理食塩水を注入してはがす方法なんか
もあります。僕も体幹調整療法では積極的に筋膜リリース
を取り入れています。
確かに効果的なアプローチなんですが、より重要なのは
なぜ筋膜が動きづらくなったのか、という視点です。例えば
姿勢が悪いとか、靴が合っていないとか、運動不足とか。
筋膜はコラーゲンを多く含むので、コラーゲン合成に必要
な鉄やビタミンCが不足している場合も原因になり得ます。
ネットで検索すれば色んなセルフストレッチ法が紹介されて
いますので、チャレンジしてみて欲しいですが、是非、
原因を探って改善する方向への治療も併用してくださいね。
ちなみにストレッチする時は、強い刺激でなく弱くじんわり
引っ張るようなイメージの方が効くし安全です。(^ ^)