「今年はスパイ映画が当たるぞよ!」と占いに出たのかどうか
知りませんが、多いですな。「M:I」、「キングスマン」そして
本作、「007」…。まあ好きだから良いし、しっかり面白いので
何の文句もありません。はい。
しかも本作は「スナッチ」のガイ・リッチー監督ですよ。テレビ
ドラマのリメイクとは言え、監督のらしさ炸裂で素敵です。
実際意味不明な作品もあったりするので、アベレージヒッター
ではなくホームランバッター的監督さんですが、今回はアタリ。
アメリカとソ連の冷戦時代にCIAとKGBの腕利き同士が
一時的にタッグを組んで共通の敵に立ち向かう、というストーリー。
あまりシリアスではなく、性格の違う2人の活躍を描くバディ
ムービーの様相が強いです。細かい設定はスルーしてあげるのが吉。
ではありきたりの感動アクション映画かというと、そこはガイ・
リッチー監督。海猿的仕上げはしておりません。(笑)皮肉と
外しの演出で飽きさせません。
主演はCIAの方がヘンリー・カヴィルさんで、KGBの方が
アーミー・ハマーさん。まあ頑張ってはいますが、アーミーが
ロシア人に全く見えないのが厳しい。ヘンリーはカッコええ。
正直もう少しクセのある人選でも良かったかな、と。BGMも
イカしてますが、何から何まで「スナッチ」に及ばない感じなん
ですよ。一つ傑作があると較べられて大変ね。(^ ^;)
しかも今年は「キングスマン」というぶっちぎりにイカした
作品の後なので、どうしても見劣り感がしてしまう。
今年スパイ映画は初めてで、ガイ・リッチー監督作品未見であれば
文句なくオススメできます。そんな人いる?あ、うん、結構いるか。