さていよいよ秋到来の気配ですね。とても爽やかな日が
続くと嬉しいですが、我々からすると「乾燥の季節が来たぜ」
と構えるものです。
特に顕著に乾燥の影響を受けるのが皮膚です。乾燥肌、
ヒビ割れ、かゆみ、などが増える季節でもあるのですね。
もっと寒くなるとこれにしもやけが加わりますが。
もちろん乾燥に対するのは保湿です。界面活性剤を含む
クリームベースの保湿剤を避けて頂きたいのはこれまで
何度かお伝えしてきましたが、同じ理由で「洗いすぎない」
ことも重要です。
我々の皮膚には皮膚常在菌という菌がびっしり住んで
いて、彼らのおかげで他の菌が定着しないようになって
います。いわば生物的バリアです。で、彼らはヒトの皮膚
から出る皮脂をエサに生きているので、皮脂不足では
常在菌の発育が悪くなりバリア機能が落ちることになるん
ですね。高齢の方で皮膚が乾燥して赤くかゆくなるのは、
皮脂が出にくくなっているからに他なりません。
若くても、良かれと思って毎日皮膚をゴシゴシ洗剤で
洗っていると界面活性剤の影響で皮脂が落ちすぎて
しまって、より乾燥し皮膚のトラブルを招きます。
アトピーのお子さんに、菌が炎症を起こすってんで必要
以上にシャンプーやボディソープで洗って悪化させる
ケースもあります。
皮脂は大事。また、乾燥と緊張は相関します。緊張して
口が渇くように、皮膚が乾燥していると体の緊張も取れ
づらいのです。お風呂ではあんまりゴシゴシせず、ゆっくり
首まで浸かって良い睡眠に備えてください。