院長室

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癌と闘う④

癌の発生や増殖にはルールがあること、そして癌で死に

至るのは最終的に栄養失調が原因であることをお伝え

してきました。ここで日本の癌治療を改めて見てみると、

手術、抗がん剤、放射線が3大療法と言われます。栄養に

関するアプローチはありません。せいぜい食べられなく

なった時に高カロリー輸液をするくらいです。少しピント

がずれている感じがしません?


さらに、3大療法はどれも栄養障害を引き起こす可能性

があります。胃癌で胃を摘出すればタンパク消化障害は

必発ですし、抗がん剤や放射線では腸粘膜が甚大な

ダメージを受けることがあります。肉眼的な癌細胞の

除去はできても栄養障害を起こし、再発のリスクを高める、

とも考えられます。


そうすると癌の治療戦略に栄養療法は不可欠であると

言えます。しかも糖代謝が極めて重要となると、もう

これは生活習慣病と同じです。生活習慣病よりも進展が

早いなどの違いはありますが、基本的な対処はこれまでも

お伝えしてきたような3大栄養素の摂り方が闘いの

武器になる、ということです。


そう考えると少し気が楽になりませんか。癌は未知の

病気でもなければ、得体の知れない悪病でもないです。

僕たちが作り出し、自身のストレスや悪習慣で成長させて

しまうものなのです。癌を栄養療法だけで完治できる

とは思いませんが、上手にやれば飼い慣らすまでは

行かなくとも、共存できるものじゃないかと考えています。


次回は少し具体的にどう栄養素を使うのかを紹介したいと

思います。もったいぶるねー(^ ^)

2015年7月30日 木曜日

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