院長室

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俺流ロマン

気温もぐっと上がって、自転車トレも快適になってきました。

同種のライダーも多く見かけるようになりましたが、眼と鼻と

口を覆った対花粉症スタイルの方もちらほら。是非そのまま

銀行とかコンビニとかに入らないで頂きたい。捕まるよ。(^ ^;)


自転車も乗り慣れてくると、サドルの高さやら、ハンドルの

位置やら、ブレーキの効き具合やら、色々と気になってくるもの。

僕にとって「カスタマイズ」は男心をくすぐる甘美な響きを

持つ単語で、まあ平たく言うとロマンなんですな。「自己流

アレンジ」とか「オリジナリティ」も同系統でそそります。(笑)


これを治療に当てはめてみますと、このロマンと対極に位置

するのが「ガイドライン」とか「診断基準」、「プロトコル」

といった単語。要は病気のマニュアルですね。もちろん治療に

おいては僕がロマンを感じるかどうかよりも、患者さんが治る

かどうかが重要なわけで、ロマンを求めましょう!ということ

ではありません。


むしろ、自己流に走って治療が袋小路にはまっていることや、

却って症状が悪化していることが問題かと思います。昨今は

有象無象の情報が瞬時に入手できるので、自己判断で容易に

治療ができてしまいます。糖質制限然り、湿潤療法しかり。

まあ「医者が頼りないからだべ?!」と言われれば全くもって

否定はできませんが。(泣)


そう考えると治療のマニュアルは医師、患者ともに頼りになる

ものなのかも知れません。一応それらは各学会の知見の総意でも

あるわけですから。僕が主に行っている治療はどれもそれら

マニュアルには載っていないものばかりです。だからそれに

チャレンジしてくれる患者さんには敬意を感じますし、また

だからと言ってマニュアルを全否定しているわけでもありません。

とにかく治すことが目的なんですからね。何を以て治ったか、

の判断基準は人それぞれですけど。


とりあえずの善後策として、治療法なんかを検索する時は、まず

「マニュアル」がどうなっているかから知る方がいいと思います。

そしてロマンはリスクがあるからこそ感じる類のものなので、

ロマンある治療というのはそれなりのリスクを計算に入れるべき

なのだと思います。

2015年3月16日 月曜日

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