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遠絡療法

   【治療概念】

遠絡(えんらく)療法とは「流れの異常」を正す治療法です。柯尚志(コウ ショウシ)先生によって開発された治療法で、身体の経絡の流れを調整する手法です。

経絡とは経穴(ツボ)をつなぐ道のことで、この道を「気=生体エネルギー」が通ると考えます。そしてこの経絡の流れが悪くなると、様々な症状が発現します。この経絡の流れを改善させるのが遠絡療法です。経絡は半身に12本ずつあり、ツボを刺激することによって、これら経絡の流れを改善させていきます。ツボと聞くと針治療を連想される方も見えると思います。この遠絡療法も針治療から発展した治療法ですが、針は使用しません。

ツボを刺激すると言っても、使うのは手足のツボだけです。手足のツボはパソコンで言うとキーボードの役割があり、手足のツボに入力することによって経絡の流れを操作するというイメージです。ツボの刺激には押し棒を使うのが通常で、これはかなりの痛みを伴う手技でしたが、最近押し棒による刺激と同等の効果が得られるレーザー機器が開発されましたので、押し棒を使用する機会はかなり減少しました。

   【適応病態】

当初は難治性疼痛疾患に有効だということで注目を集めましたが、経絡の調整による効果は痛みに対してのみ効果を発揮するわけではありません。その適応範囲は疼痛疾患にとどまらず、各種内科疾患にも広がっています。例えば花粉症などのアレルギー疾患、不眠症や便秘症、糖尿病などの代謝性疾患にも効果があるようです。

疼痛性疾患に限って言えば、帯状疱疹後神経痛や三叉神経痛、複合性局所疼痛症候群(CRPS)などは難治中の難治と言われていました。これらに確かな結果を残したのが遠絡療法です。これからも各分野で難治、あるいは不治と言われていたような疾患に効果が期待できるものと思います。

   【治療風景】

AKA-博田法-治療風景

手のツボを刺激しているところです。
同時に2か所刺激する場合と1か所刺激する場合とがあります。


AKA-博田法-治療風景

足のツボを刺激しているところです。
不安定な時はベッドに寝て行うこともあります。