症例報告

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「骨盤がズレとる」

・整体や接骨院に行くと、よくこう言われます。別に嘘ではないのでしょうが、言われた側は割とショックを受けるようです。なかなか上手く伝わる単語がないので、こういう表現になるのはよく分かります。
AKA-博田法で言えば、「仙腸関節の動きが左右で違っていて、そのため痛みや動きの制限が出ている。」という表現になりますが、これとて分かり易い説明とは言えません。かといって「骨盤がズレてるから…」では患者さんが可哀想でもあります。徒手治療では、終局、結果を出していくことが最善の説明なんですよね。
・仙腸関節の動きが悪くて腰から首にかけて「ねじれ」てしまっているとやはり身体に色々な症状が出ます。鏡の前に立って、腰の高さが左右で違う、耳たぶの下縁の高さが左右で違う、首がどちらかに倒れている、なんて人は要注意です。また、女性の場合、スカートが自然と左右どちらかに回って行ってしまう(スカートの中心線と腰の中心が離れている)のも「ねじれ」の結果です。

2009年5月1日 金曜日

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そして「流れの異常」

・これまでの「形の異常」を探す診断学に対し「動きの異常」を見つけて治すのがAKA-博田法であると、前回紹介しました。今回は遠絡療法についてです。一言で言えばこれは「流れの異常」を正す治療法です。人間にはエネルギー(「気」でもいいです)の通り道があって、それを経絡と言います。目に見えないので説明は難しいですが、半身に12本あります。この経絡の流れが弱まったり、詰まったりすることで痛みなどの症状が出るという考え方が根本にあります。遠絡療法はもともと針治療から発展したので、こういった東洋医学の理論がどうしても入りますが、それらを記号や数字で表現して一種の「公式」にした所に妙があります。経絡の流れを改善するには「ツボ」を押すわけですが、手足のツボがパソコンで言うキーボードにあたるので、どこに症状があろうと、手足しか押しません。
・このツボを押す行為が結構痛くて、これが欠点ですが、僕は「動きの異常」を改善しても症状が残る場合、あるいは明らかに「流れの異常」である場合に遠絡療法を行っています。遠絡療法は応用範囲が非常に広く、それだけで比較すればAKA-博田法を遙かに凌ぎます。疼痛性疾患にとどまらず、内科疾患や皮膚疾患にも効果があるようです。
・この「流れの異常」と「動きの異常」という概念を足すことで、随分と治療できる範囲が広がりました。患者さんにとっても治療の選択肢が増えるので、良いことだと思っています。あとは僕がウデを上げるだけです。(笑)

2009年3月6日 金曜日

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「形の異常」と「動きの異常」

・今日はAKA-博田法の特徴について。AKA-博田法の考え方の根本は、症状の原因を「動きの異常」に求めることです。整形外科で一般的に行われるレントゲン検査、CTやMRIは大雑把に言えば全て「形の異常」を探す検査です。骨の変形や、神経の圧迫を見つけ出してそれを治療する、という方式です。
しかし、それら「形の異常」が何もないのに痛みがある、という場合が意外と多いので困ってしまうわけです。こういう場合、これまでの診断・治療学は非常に弱い。「とりあえず異常はないので痛み止めを」なんてことになって延々と痛み止めを飲んでいる方も少なくないのです。
・そこで登場するのが「動きの異常」という考え方です。関節は「遊び」と言って(AKA-博田法的には副運動と言います。)自分では動かせない方向にも少しの動きがあるのが普通です。これが障害されると痛みなどの症状が出る、というのが「動きの異常」による痛みです。この異常は 続きを読む »

2009年3月4日 水曜日

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徒手治療の魅力

・当院の特色として徒手治療があります。当院ではAKA-博田法と遠絡療法を採用していますが、僕が魅せられた理由は2つあります。1つは「その場で効果が分かること」、1つは「進化する治療法であること」です。AKA-博田法も遠絡療法も急に症状がゼロになるわけではありませんが、効いた時はその場で分かります。実は気が短い僕にとっては非常にありがたい治療法です。(笑)
また、それぞれの学会では活発に研究がされており、まだまだ応用範囲は広がりそうです。勉強のしがいがありますし、今まで治せなかった人が良くなる可能性があると思うだけでワクワクします。
・反面、短所もあります。どうしても治療に時間がかかることと、体得にも時間か必要だということです。ウチのような個人診療所では回転が悪いのは致命的ですから、やむを得ず自由診療にさせて頂いていますし、また一朝一夕で上達もしません。
・新しい治療法なので是非知って頂きたいのですが、詳細について書き始めると長くなりそうなので、それはまたの機会に。

2009年3月2日 月曜日

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