症例報告

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頻尿増加中

若い人にはあまりなじみのない症状ですが、超高齢化の日本では

かなりの方が悩んでいる症状です。とくに最近冷えてきたので、

来院される患者さんも増加中です。

もちろん急性に発症した場合や、排尿時痛がある時は膀胱炎が

疑われるので、抗生物質が必要ですが、そうでない場合は漢方薬の

登場です。


一般に、緊張すると頻尿になる場合と、夜間頻尿とで処方が変わりますが

やはり多いのは夜間頻尿です。そして夜間頻尿は想像以上につらい症状です。

漢方薬のメジャーどころでは八味地黄丸、六味丸、牛車腎気丸といった補腎剤

(平たく言うと抗老化薬です)を使用しますが、そうそう一筋縄ではいかない所が

これまたニクい(?)のです。


やはり全身的に、乾燥傾向とか、イライラしてるとか、冷えが強いとかの所見を集めて、

処方を決めなければ効いてきません。最近では、真武湯、滋陰降火湯が効いた症例が

ありました。あるいは補腎剤の1日量を倍量投与!なんて力技が効いた例もありました。


これからまだまだ増える症状だと思います。

 「しっこで何回も起きてかなわんわ~」

 「歳やでしゃあないわ~」

なんて会話を耳にしたら、ニヤリと笑って

 「補腎剤がいいかもよ?!」

と言ってみて下さい。(笑)

2009年11月9日 月曜日

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