症例報告

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そして「流れの異常」

・これまでの「形の異常」を探す診断学に対し「動きの異常」を見つけて治すのがAKA-博田法であると、前回紹介しました。今回は遠絡療法についてです。一言で言えばこれは「流れの異常」を正す治療法です。人間にはエネルギー(「気」でもいいです)の通り道があって、それを経絡と言います。目に見えないので説明は難しいですが、半身に12本あります。この経絡の流れが弱まったり、詰まったりすることで痛みなどの症状が出るという考え方が根本にあります。遠絡療法はもともと針治療から発展したので、こういった東洋医学の理論がどうしても入りますが、それらを記号や数字で表現して一種の「公式」にした所に妙があります。経絡の流れを改善するには「ツボ」を押すわけですが、手足のツボがパソコンで言うキーボードにあたるので、どこに症状があろうと、手足しか押しません。
・このツボを押す行為が結構痛くて、これが欠点ですが、僕は「動きの異常」を改善しても症状が残る場合、あるいは明らかに「流れの異常」である場合に遠絡療法を行っています。遠絡療法は応用範囲が非常に広く、それだけで比較すればAKA-博田法を遙かに凌ぎます。疼痛性疾患にとどまらず、内科疾患や皮膚疾患にも効果があるようです。
・この「流れの異常」と「動きの異常」という概念を足すことで、随分と治療できる範囲が広がりました。患者さんにとっても治療の選択肢が増えるので、良いことだと思っています。あとは僕がウデを上げるだけです。(笑)

2009年3月6日 金曜日

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