症例報告

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カカトが痛い

60代の男性で、10月中旬から右のカカトが痛いという患者さんです。

1日中痛い、体重をかけると痛い、ということでレントゲンを撮りましたら

カカトの骨にトゲがあります。これは骨棘(こつきょく)といって、負担のかかった

証です。一般にはこれに伴う足底からカカトの痛みを足底腱膜炎といって

痛み止めや局所注射をして様子を見ます。


この方にはまず漢方薬を飲んで頂きました。桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)と

麻杏薏甘湯(マキョウヨクカントウ)の組み合わせで朝の痛みは軽減しましたが、

仕事が終わる夕方から夜にかけては痛みが引きません。


そこで遠絡療法の登場です。「カカトのトゲ」に着目するのではなく、あくまでも

もっと中枢の障害と考え、脊髄の治療をしましたところ、1回の治療で痛みの

程度は半分以下になりました。現在も治療継続中で、まだ完全に改善した

わけではないですが、痛みの頻度はかなり減ってきています。


やはり「形の異常」に目を奪われてはいけない、という良い例です。

2009年11月28日 土曜日

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