運動会シーズンだからか、子供の外傷が
多いです。たまに父兄参加の競技に出場して
ぶっこけたお父さんも来ますが。(笑)
外傷の場合はとにかく腫れを早く取ることが
重要です。腫れが引かなければ痛みも引きにくい
ですし、腫れが持続した時間に比例して治るまでの
時間も長くなる傾向があるからです。
痛み止めの薬には腫れを引かせる作用はほとんどない
ですから、痛み止めに頼るのは危険です。
まずはしっかり局所の安静と冷却が基本中の基本です。
そしてここでも漢方を。急性の病態だからと言って漢方は
使えないことはありません。腫れが強い場合、そこに
「血」が溜まっていると考えますから、血流を改善する方剤を
選びます。具体的には桂枝茯苓丸が第1選択です。
さらに溜まった血を捨てる作用のある治打撲一方という方剤を
足すと効果的です。ただ、治打撲一方は便通をつける働きが
あるので、下痢に注意です。
…とここまでを患者さんに説明するんですが、一通り話して、
「粉はゼッタイ飲めない!」
なんて言われてガックリくることもあります。(^ ^;)
“良薬口に苦し”って学校で習わんのかな?(笑)