症例報告

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下肢の広範熱傷-2

昨日の症例の経過写真です。


創は浸出液が多いと、フィブリン膜という薄いp1010712

黄色の膜ができます。これは浸出液の代謝産物と

考えられていますが、創面についたままだと、

上皮化が遅れるので処置の時にはがします。

そんな処置をしながら患者さんにも協力してもらって、

自作の被覆材を毎日交換してもらいました。


写真は湿潤療法を始めて約10日の写真。急速に上皮化が

始まっています。p1010713浸出液もほとんどなくなりました。

左足の方は、ほぼ上皮化終了です。


自作の被覆材も浸出液が少なくなったので、ワセリンを塗った

ラップを巻くだけに変更しました。


もう治癒っぽいですが、患者さんのご厚意で最新の写真を

撮らせてもらいましたので、しつこくもう1回アップします。

いや、だから一度に写真を挿入するテクがね…。


2010年3月9日 火曜日

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ワセリンの季節

当サイトでも度々紹介していますが、湿潤療法の応用として

ワセリンやプラスチベースが乾燥肌や肌荒れにとてもよいです。

この季節はどうしても乾燥するので、ヒビ割れ、かゆみ、等が

多発します。尿素配合クリームや“ナントカの水”(笑)を使っている方も

多いと思いますが、むしろ安価で副作用のないワセリンやプラスチベース

の方が効果があると思います。

とにかくワックスがけの要領で、入念に頻回に肌に塗りこんで下さい。ilm09_ah02001-s1

かなり違いが実感できるはずです。ベタベタして仕事に支障が…という方は

塗った後にふき取っても構いません。コーティングはできているので、塗る回数を

増やせば問題ないです。


どうしても市販の高価なクリームに手が伸びると思いますが、毎年お困りの方は

是非試してみてください。

この方法は手間はかかりますが、安価で副作用なく行えるので試す価値はある

と思いますよ!

2009年11月2日 月曜日

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