症例報告

« 8月 2019 9月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

標治と本治

・やっと少し花粉症のピークも過ぎたみたいです。今年は花粉の量が多いだけでなく、黄砂もあってか症状の強烈な方が多かった印象です。
・さて漢方には標治(ひょうち)と本治(ほんち)という言葉があります。標治とは対症療法、本治とは体質改善などの根本療法、と思って頂ければよいです。花粉症の場合ですと、西洋の抗ヒスタミン剤処方はもちろん標治です。漢方では本治が醍醐味なのですが、症状が強い時には標治の薬に終始してしまいます。何度か紹介した小青竜湯や麻黄附子細辛湯、越婢加朮湯はどれも標治になります。症状のピークが過ぎて落ち着いたら本治の薬に変えていくのが通常です。そうすると来年の花粉症が楽になったりします。症状がないのに薬を飲み続けるのは抵抗があると思いますが、毎年花粉症でひどい目に遭うという方は、是非続けてみて下さい。

    2009年3月23日 月曜日

    カテゴリー 症例報告

    タグ

    小青竜湯

    ・各媒体で最近漢方薬が取り上げられるようになってきました。それは我々漢方を使う医師にとっては喜ばしいことです。今は花粉症シーズンということで、アレルギーに効く漢方薬なんかの特集をちらほら見ます。以前にも小青竜湯という薬は紹介しましたが、少し詳しく解説します。
    ・小青竜湯という薬はアレルギーの中でも「水っぽい」症状がメインの時に使います。花粉症であれば、鼻水や流涙が主症状の時によく効きます。「知らないうちにサラサラの鼻が垂れる」なんて人は丁度良いでしょう。
    寒い所に行くとくしゃみが出て鼻がつまる、眼や鼻・ノドがムズムズするという人には麻黄附子細辛湯という薬の方がよく効く場合が多いです。また、眼が充血する、鼻の粘膜も赤くなって鼻づまり、咳まで出る人には「冷やす」効果を加えた越婢加朮湯という薬が良いです。もちろん例外もありますが、今はこの3剤が大活躍です。

    合方の是非

    ・先日の漢方研修会で興味深い話がありました。2剤以上の薬を合わせて飲むことを、漢方では合方と言いますが合方された薬がもともと存在している場合があります。例えば柴苓湯(さいれいとう)という薬は小柴胡湯(しょうさいことう)と五苓散(ごれいさん)という薬を混ぜたものです。理論的には薬効は同じになるはずなのですが、効果が全く違うという実験結果が出たそうです。
    他にも幾つかこのような薬があるのですが、実際なぜ合方されたものが存在するのか不思議ではありました。薬を飲む量が減らせる、というくらいのメリットしかないのでは?と思っていましたが、認識不足だったようです。どうして薬効が違ってくるかの解明はこれからの課題になるのでしょうが、これがまた漢方薬の不思議な所で、魅力でもあると思います。

      2009年2月13日 金曜日

      カテゴリー 院長室

      タグ

      ワセリンの応用

      ・いよいよ花粉症シーズンが本格化してきました。もちろん当院では漢方薬をメインに使用して治療しますが、意外にワセリンも活躍します。ワセリンが花粉を直接トラップすることにより粘膜への付着を軽減させるのです。鼻の症状がメインの人であれば、外出前にワセリンを綿棒にとって鼻の穴にぐるっと一周塗布します。眼の症状が主であれば、眼周囲に塗りましょう。
      ・市販でも鼻の中に塗り込む薬がありますが、必ずしも薬効成分は必要ないようです。ワセリンは何と言っても安価で副作用がないのが売りです。もちろん眼の中に入っても大丈夫です。ワセリンはキズの治療や手荒れに使うことが多いのですが、こんな使い方も出来るので、忙しくて病院に来れない方は常備しておくと重宝します。

        2009年2月12日 木曜日

        カテゴリー 院長室

        タグ

        お肌の手入れ

        ・男性にはあまり馴染みはないですが、手のカサカサやあかぎれに悩む女性は多いようです。冬に悪化することが多いですが、日常的に冷たい水を使う仕事をされている方や、美容師さんなどは季節に関わらず悩まされているようです。こんな場合、ハンドクリームが頻用されていますが、クリーム剤は一般にキズには使用してはいけません。手荒れも微少な皮膚のキズですから、あまりオススメはできません。一番良いのはワセリンです。特に薬効成分は必要なく、「コーティング」することで十分な効果が期待できます。手の「しわ」にすり込むようによくもんで塗り込むのがコツです。
        ・ベタベタが仕事に不都合という場合には、漢方薬でも代用できます。漢方では皮膚のカサカサを皮膚表面に「血が足りない」状態と考えますから、血を作ってよく巡らすような薬で皮膚あれを改善させます。美容…という所まではいきませんが、試してみる価値はあると思います。

          2009年2月7日 土曜日

          カテゴリー 院長室

          タグ