症例報告

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お手軽湿潤療法

湿潤療法を希望して来院される患者さんの

中には、他院での治療に疑問を持って検索した、

なんて方が少なからずみえます。


本来、保険で行う医療に「当たり外れ」があっては

いけないのですが、新しい治療法が世に出る時は

仕方が無いとも言えます。


で、とりあえず自宅でできる湿潤療法の紹介を。

湿潤療法は特殊な治療というワケではなく、要は

「キズの治癒に最適な環境を整える」だけですので

家庭にある材料でも十分できます。


キズ(やヤケド)の部位に、数カ所穴を空けたラップを

のせます。その上からティッシュやハンカチをのせて

テープで固定します。

以上。

キズは乾燥させないで滲出液は吸い取る、という

仕組みを作ったわけです。

ラップに穴を空けるのが面倒なら台所の三角コーナーに

入れる穴あきポリ袋を使用してもいいでしょう。


この状態で来院していただけると大変助かりますし、

軽傷なら、治っちゃうかも知れません。

商売あがったり。(笑)


市販で「キズパワーパッド」や「カットバンモイスト」

という商品がありますが、これらでも湿潤療法が可能です。

ただし、これらはあまり滲出液を吸収しないという欠点があります。

あとサイズが小さいので大きなキズには不向きかも。

    2010年10月8日 金曜日

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    プラスモイスト TOP

    湿潤療法で使用される、というか湿潤療法の産みの親である

    夏井先生が開発に携わった被覆材、それがプラスモイストです。

    創面に直接当てて、適度な湿潤環境を保つ効果があります。

    もちろんウチでも以前から使っていましたが、この度新商品

    「プラスモイスト TOP」が発売されました。


    どの辺が「TOP」なのかというと、創面にあてる部分だけの

    素材になり、浸出液の量により吸収素材を適宜(各自で)貼りつける、

    という構造になっています。つまり

    プラスモイスト-吸収層=プラスモイストTOP

    と言う訳です。そのおかげで値段が約4分の1になりました。

    結局なにが「TOP」なのかは分かりません(笑)。


    使ってみた感じでは、ガーゼなどの吸収素材を別個用意して貼らなければ

    いけない分手間ですが、浸出液の多い創には適していると思います。

    そして価格が安いのが助け。病院では一般よりは多少安く入荷できるものの、

    患者さんには請求できないので、病院持ちで使うしかないのです。

    なので、仕入れ値が安くなるのは素直に助かります。


    夏井先生のサイト「新しい創傷治療」にも掲載されていますが、プラスモイストは

    ネット通販ができるようになっておりますので、一家に一袋!常備しておくと

    良いかも知れません。


    ネット通販はコチラ↓

    http://anziana.shop-pro.jp/


    ちなみに最近、夏井先生が連続してテレビ出演して湿潤療法を紹介している

    せいか、著書が売れているみたいで、ウチで設置販売している先生の書籍も

    入荷できない状態です。テレビの影響ってすごいね。

      2010年8月5日 木曜日

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      手指のヤケド

      久々の症例報告です。


      1歳 男児p1010839

      お母さんのヘアアイロンを持ってしまい受傷。総合病院を

      受診し3度熱傷の診断、皮膚移植術の必要ありと言われた。

      インターネットで湿潤療法を検索し、受傷後6日目に当院受診。

      写真は初診時のものです。

      確かに深い熱傷ではあるようですが、3度熱傷=植皮ではないこと、

      そもそも3度熱傷ではない可能性を説明して、湿潤療法を開始しました。

      使用したのは、プラスチベースとプラスモイストのみ。


      さて、どうなりますか。経過は明日アップします。

        2010年5月25日 火曜日

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        下肢の広範熱傷-3

        というわけで現在(治療開始から約7週経過)の

        写真です。p1010820

        もちろん湿潤療法をしたからといって、創が“なかったこと”

        にはなりませんが、随分目立たなくはなっています。

        まだあと1ヶ月くらいは薄くなっていくと思います。

        新しい皮膚は日光によって色素沈着を起こしやすいので、

        遮光することも大事です。


        あと特筆すべきは、瘢痕拘縮が見られないという点です。

        瘢痕拘縮とは皮膚が“ひきつれて”治る状態で、この症例

        のような関節にかかる熱傷では、瘢痕拘縮によって可動の

        制限が出てしまうことがあります。p1010822

        湿潤療法ではまず瘢痕拘縮が起こらないというのが、一つの

        利点です。





          2010年3月11日 木曜日

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          下肢の広範熱傷-2

          昨日の症例の経過写真です。


          創は浸出液が多いと、フィブリン膜という薄いp1010712

          黄色の膜ができます。これは浸出液の代謝産物と

          考えられていますが、創面についたままだと、

          上皮化が遅れるので処置の時にはがします。

          そんな処置をしながら患者さんにも協力してもらって、

          自作の被覆材を毎日交換してもらいました。


          写真は湿潤療法を始めて約10日の写真。急速に上皮化が

          始まっています。p1010713浸出液もほとんどなくなりました。

          左足の方は、ほぼ上皮化終了です。


          自作の被覆材も浸出液が少なくなったので、ワセリンを塗った

          ラップを巻くだけに変更しました。


          もう治癒っぽいですが、患者さんのご厚意で最新の写真を

          撮らせてもらいましたので、しつこくもう1回アップします。

          いや、だから一度に写真を挿入するテクがね…。


            2010年3月9日 火曜日

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