院長室

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乾燥注意報

今年もくちびるが割れる季節がやって参りました。(笑)

毎年アナウンスしていますが、乾燥には何をおいても

ワセリンです。

特に女性がよく使うハンドクリームは決して良いものでは

ないので気をつけて下さい。クリームにはほぼ間違いなく

界面活性剤が入っており、この界面活性剤はキズを悪化させる

ものです。乾燥肌なんてのは顕微鏡的には全てキズですから

塗っていいわけないんですよね。

市販のもので十分なので、ワセリンをしっかり塗り込んで

物理的に乾燥対策をしましょう!


一方、体内からの乾燥対策としては、やはり血流を良くする

ことでしょう。一口に血流と言っても、大事なのはその質です。

カサカサして傷んだおハダには、たくさんの酸素を含んだ

血液を巡らせてあげたいものです。血液中で酸素を運ぶのは

赤血球のなかのヘモグロビンです。そしてヘモグロビンは

鉄とタンパク質で作られますから、それらが不足している人は、

たとえ血流がよくても、おハダは栄養不足になってしまうんですね。

酸素をたくさん運べる血液にするためにも、鉄やタンパク質を

多く含む豚肉を食べましょう!


そして漢方的には「潤す」効能のある「四物湯」という薬が

効果的です。四物湯は単独で使用されることは少なく、四物湯

成分を含む「当帰芍薬散」や「十全大補湯」、「温清飲」などが

この季節よく使われます。

まあ漢方は病院に来ないと入手できませんから、まずはしっかり

豚肉を食べて、せっせとワセリンを塗るべし!です。(^ ^)

2011年12月12日 月曜日

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「タンタンの冒険 3D」

スピルバーグ監督初のアニメ映画ということで注目の

「タンタンの冒険」を観てきました。

帆船の模型から暗号の詩が書かれた紙を発見すること

からとんでもない冒険に巻き込まれていく、という

往年のアドベンチャー映画王道のストーリー。

モーションキャプチャーを使用したデジタルアニメで

なまめかしいリアルな映像は一見の価値アリです。

…アリ、ですがそれ以上はあまりオススメ点がないのが

この映画の特徴で。(笑)

 

スピルバーグ映画らしいスピーディな展開と驚きの

アクションはまさに「インディ・ジョーンズ」と「グーニーズ」

を足して2で割ったかのよう。だけど、それぞれの方が

はるかに面白いという悲しさ。映像は確かにものすごい

んですが、脚本が失敗。爽快なはずの展開の隙間にちょいちょい

イラッとする箇所があり乗り切れないです。また主要キャラが

バカすぎて物語に入り込めない、という欠点もあります。

最も優秀なのは主人公と共に冒険をする飼い犬のスノーウィー

でしょう。(笑)

 

世界的に大ヒットしているそうですが、基本、子供向けです。

でも映像がリアル過ぎてて、もうちょとデフォルメした方が

子供受けはいいような気も…。なんとも残念な1本でした。

もう一方の話題作、「はりきりトムさんのスパイ大作戦!」(←オイ)

に期待です!(^ ^)

2011年12月8日 木曜日

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レコるんです

昔より集中力がなくなった、とか体力が衰えた、とか

しばしば耳にしますが、僕は記憶力が落ちたように

感じております。今まではセミナーなどでも資料に

メモをしておけばそれを見て後からおおかた思い出せた

のに、最近ではメモを見ても想起できない、というか

そのメモを書いた覚えもない、というか…(^ ^;)

「思い出せないってことは、重要じゃないってことだな、うん。」

なんて開き直ってもみましたが(笑)、やはりそうも言って

られないので、ついにボイスレコーダーを購入しました。


いやこれがまた快適で。僕が購入したのはOLYMPUSの

Voice Treck というやつで、感度はいいし操作は簡単だし

USB接続でiTunesに一発保存できるし、値段も4000円台だし

で、もう言うこと無し。これからは手放せなくなるでしょうね。

これまで意地張って使わなかったのが悔やまれる…!

あとは、

「録音開始!これで少々居眠りしても大丈夫だな。」

なんてことにならないよう、自戒することですわ。(^皿^)

2011年12月5日 月曜日

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浅尾くん、おめでとう!

プロ野球年間MVPに浅尾投手が選ばれました。

中継ぎ投手の成績はなかなか評価されにくいという

のがこれまでの常識でしたから、MVPを取っちゃう

ことは球界にとっても革命的でしょうし、正しく

評価されるようになったことは選手のモチベーション

アップにもつながるでしょう。


左バッターに対するワンポイント左腕の小林投手も

年俸が倍増しましたし、リリーバーの重要性は共通認識

になりそうです。実際、日本シリーズでも森福にして

やられましたし、ファルケンボーグを全く打てなかった

せいで波に乗せちゃいましたしねぇ。

思い出すと腹が立ってくるな。(^ ^;)

中日では一芸に秀でていれば評価される傾向があります

から、選手も意気に感じるんでしょうね。


社会的にも、こういう傾向になるかも知れません。閉塞状況を

打破するには、平均的なオールラウンダーよりも専門性に

特化したスペシャリストを育成、雇用するようになるのでは

ないかと。僕としては基本的な社会性は絶対に必要と思いますが

各所で改革が叫ばれている現状を鑑みると、目先を変えた方策が

やはりカンフル剤になるのかも知れないです。


さて、医療界はどうなりますやら。まずは4月の保険改定を

見守ります。

2011年12月2日 金曜日

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補土派って知っとるけ

補土派(ほどは)とは昔の中国の医師の一派で、

「治療において最も優先すべきは消化器機能である。」

とする医師達のことです。

何故、補土派と言うかというと中国には古来より「五行説」

というのがありまして、これは、この世の全てのものを

「木・火・土・金・水」に分類しちゃおうぜ!っていう

なんとも横柄な…いや、便利な説なんですね。


で、人体の生理機能をこれに当てはめますと「肝・心・脾・肺・腎」

となりまして、「土=脾」になります。これら5つは臓器では

なくて機能を表しまして、「脾」とは脾臓のことではなくて

消化吸収機能を指します。なので、消化器機能を最優先する一派を

補土派と言うんですね。

例えば腰痛を主訴に来院された患者さんでも、明らかに消化機能が

落ちていれば、まずはそのお薬から処方する、という具合に治療が

進んでいくのです。


へえ、昔の中国は現代に輪をかけて意味不明だなぁ、と思うなかれ、

この補土派の考えは現代医学に置き換えれば「腸免疫」という

言葉になると思います。今や、花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息と

言ったアレルギー性疾患の震源地は腸だとされてきています。

腸は「第2の脳」とまで言われており、これはまさに補土派の

考えと一致するんですね。分子栄養学の分野でもラクトフェリンなど

の研究が進み、腸での免疫が全身に及ぼす仕組みが明らかにされつつ

あります。


古代中国に検査機器はもちろんなかったわけですから、医師達は自己

あるいは先人の経験から理論を組み立て、消化器機能に目をつけたんで

しょうね。これには本当に感嘆します。実際に消化器機能を立て直すこと

で快方に向かった例を僕もいくつも経験しています。

翻って、アレルギー性疾患に対して抗ヒスタミン剤やステロイドを濫用する

しか手段を持たない西洋医学は、もう少しこういう考え方に歩み寄らねば

ならないんじゃないかと感じます。

2011年11月28日 月曜日

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