はりの部屋

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アルコールとイライラ

毎日アルコールを摂取する方のご家族が、

 

イライラしやすくなった

以前は、あんなことで怒らなかったのに…

 

とおっしゃっていました。

 

禁断症状が出ると怒りっぽくなったり、そわそわと落着きがなくなることがあります。

 

アルコールを摂取し続けると、なぜイライラ、そわそわするのでしょうか?

東洋医学的に解説します。

 

東洋医学の考え方に「陰陽」の概念があります。

これは、あらゆるものの性質を陰と陽に分けて捉えるものです。

例えば、

陽…昼、動、熱、上、明るい

陰…夜、静、寒、下、暗い

となります(ただし、分類は相対的なものです)。

一日の中で朝→昼→夜と変化し、また朝が来るように陰と陽はバランスをとって変化しています。

 

アルコールは、「陽」の要素が強い飲み物です。

お酒を飲むと身体に「陽」の要素が入るため、身体のバランスは陽(熱)に傾きます。そのため、顔が赤くなったり火照ったりするんですね。

 

イライラやそわそわは、落着きのない状態=動の状態ですから、陽になります。

アルコールによって身体が陽に傾いたため、このような状態となるんですね。

 

ちなみにウコンは、身体を冷やします。冷やすので「陰」の要素です。

飲酒で「陽」に傾いた身体を、ウコンで冷やすことでバランスを取っているんですね。

2019年9月21日 土曜日

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軽減税率

いよいよ10月から消費増税となります。撤回もあり得るかなーと

思っていましたが、今回ばかりは有言実行でした。個人的には1円玉を

使う機会が減るので歓迎な部分もあったりします。割と現金主義。

 

さて、医療にはどんな影響があるでしょうか。保険医療はすべからく

保険点数という値段設定が国によって設けられています。これは増税

とは無関係なので、患者さんの負担に変化はありません。しかしながら

薬や注射器の入荷には消費税がかかるため保険点数の見直しがなければ

我々は収入減、となってしまいます。対策として次回の保険改正では

薬価などの上昇はあるでしょうから、実際やはり患者さん負担は少し

増えるでしょう。ただ一律上昇ではないので、ややこしいんです。

 

ウチは現状まだ院内処方ですが、この保険改正と仕入れ値が見合わない

状況になれば院外処方への切り替えも考慮せざるを得ないかも知れ

ません。ひとまずは静観ですけど、悩ましいところです。

 

サプリメントなどの自費部分に関しては、口に入れる物は基本的に

食品扱いになり、軽減税率の対象ですから8%据え置きです。でも

これも材料費や運送費などのコストは上昇するので、もしかしたら

値上げとなるかも知れません。ちなみに海外製のサプリメントは

薬監証明という申請をして薬として輸入している都合上、食品扱い

にはならず、10%となるようです。ひとまずウチでは据え置きで

やりますが、その他の諸コスト上昇幅が大きければ値上げも検討する

かも知れないです。その際はご容赦くださいませ。

 

ソープやナチュラクトなどの外用品は軽減税率対象外になります。

「いや、ワタシ、石けん食べるんで。」と言ってもダメです。(笑)

軽減税率のややこしさは我々に考えるのを諦めさせる効果があるほど

ですが(^ ^;)、食品関係の業界は結構混乱しそうですね。単純計算

では10%程度の増税では財政は厳しく、今後さらなる増税もあり得る

と見るのが大勢ですが、国の財政ってもっと分かりにくいし、情報も

恣意的なものが多くホントはどうなのかよく分からないですね。興味は

ありますが、結局は諦めさせられるグループの一員です。(笑)

 

そんなワケで、10月以降、価格に関して流動的に変化する可能性が

あります。ご理解のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m

2019年9月19日 木曜日

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栄養療法という呼称

休日に記事を更新すると、「アイツ結構ヒマなんじゃね?」と思われる

かも知れませんが、予め記事を書いておいて投稿時間を設定することも

できるからね、部屋でダラダラ記事書いてるとは限らないからね、

そんなコトわざわざ書く時点でもうヒマ確定ですけどね。(笑)

 

さて、栄養療法という言葉は近年結構浸透してきました。ただそれが

正しく認識されているかというとアヤシイ側面もあります。そもそも

我々が行っている栄養療法はオーソモレキュラーメディスンと言って、

日本語では分子整合栄養医学と訳されます。これが物々しく、分かり

づらくもあるので栄養療法と簡易表現をしているに過ぎません。

 

糖質制限をはじめとした食事指導は栄養療法の特徴ではありますが、

オーソモレキュラーは血液や尿などの検体からまず分析を行う、という

のが大前提です。そうしなければ個人の状態は把握できないし、把握

しなければ正確な指導はできませんから。つまり、例えば糖質制限を

指導していること即ちオーソモレキュラー、ではありません。

 

もちろんサプリメントを使用すること=オーソモレキュラーでもないし、

高い特殊な検査をすることと同義でもありません。あくまで個人の

背景にある栄養のアンバランスを知り、それを意図的に操作するのが

目的なので、検査もサプリもそのためのツールです。

 

まあ栄養療法に限ったことではないかも知れませんが、流行の兆しが

あるものには乗っかろうとするのが商売の基本ではありますので、

医療でも患者心理をくすぐるやり方は間違いではありません。でも

治療は普通の商売とは一線を画する必要があると思います。ルールは

ないですが倫理はありますよね。皆さんもキャッチーなワードに

ホイホイ乗らないよう、やや慎重に行動しましょう。あ、僕のことは

疑わないでね。わざわざ書く時点でアヤシイか?!(笑)

2019年9月16日 月曜日

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足の体操

おっと、また宣伝か?と思われましたか。ええ、まあそのうち足の

トリートメントについても健康教室・徒手偏で扱う予定ですが、随分

先になりそうなので、今すぐできることを紹介しましょう。

 

そもそも足は体操する必要があるのでしょうか?もちろん、大アリ

です。足は体の緩衝装置です。車で言えばサスペンションのような

もの。もしもそれが故障すれば車内は凄い衝撃で乗っていられません

よね。人体でも同様の事が言えます。つまり足の緩衝作用が低下すれば、

その上、足首、膝、腰、と過剰な衝撃が入りそれぞれの負担が増す

わけです。足のせいで膝や腰が痛い、ということになります。

 

足の不調を見つけるのはなかなか難しいですが、そもそも外反母趾

や内反小趾になっている方は既に緩衝作用は低下しています。変形は

なくても足の裏、ゆびの付け根の中央当たりやゆびの背にタコができて

いれば、これも緩衝作用の低下を示唆します。それもないから大丈夫!

とは残念ながら言えず、足の甲に輪ゴムを5〜6本はめて歩いてみると

なんだか楽だよ!?って時はやはり足の緩衝作用は低下している

でしょう。

 

これらに当てはまる場合は、足を “鍛える” 必要があります。緩衝性能

をアップするには足の甲の骨を支える筋力を増強する必要があるから

です。ここで有用なのが、タオルギャザーとあしゆびジャンケンです。

外反母趾の体操としてどちらも有名ですよね。ただ、あくまで筋トレ

なので、速くリズミカルにやらなければいけません。

 

そして、ひろのば体操です。これも何度か紹介していますが、あしゆび

と手の指を交互に入れて反らす運動です。こちらは筋トレではなく

ストレッチなので、ジワーっとゆっくりやって、10秒ほど止める

のがポイントです。

 

どちらも地味な体操ですが(^ ^;)、例えばTVを観ながらとか、

食後とか自分なりにルールを決めて毎日やってみてください。きっと

変化を感じられるはずです。

2019年9月12日 木曜日

カテゴリー 院長室

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頭の体操

脳も使わないと老化するからねー。クロスワードパズルや数独なんて

いいよー。…という話ではありません。脳ではなく、まさに頭そのもの

の体操です。

 

ヘッドスパなどのリラクゼーションだけでなく、頭鍼療法やクラニオ

セイクラルセラピーなど頭部を対象とした治療もあります。とは言え

頭を治療するってこと自体がかなりマイナーですよね。でも意外と

重要でかつ効果的なんです。

 

頭部は脳を保護する器、と言えばそれまでなんですが、実は呼吸に

よって動きます。また噛む動作にも大きな影響を受けます。つまり

息をして食事をする度に負荷がかかっているんですねぇ。そこに

さらにPC作業や下向きの仕事、スマホや読書、などなど日常的に

負担がかかり、我々が思っている以上に疲労しています。

 

以前、漢方的な診断用語として水毒を紹介しました。気圧の変動で

頭痛やめまいなどを起こす病態です。頭部の負荷が大きくて動きが

悪くなれば、脳圧の調整が上手く行かずこの水毒症状も治りにくく

なります。

 

頭をマッサージすれば治療になるのですが、闇雲にやってもなかなか

改善は望めません。気持ちは良いけどね。やはり解剖学的な特徴を

押さえてやるべきで、これが分かれば素人だってできます。…っていう

のが今月からの健康教室・徒手編のテーマです。なんだ、宣伝かよ。(笑)

 

頭痛や肩こりはもちろん、めまいや嘔気などの水毒関連症状、睡眠の

質や眼の見え方にも関係する手技になります。2回目にして既に

マニアックですが(^ ^;)是非体験してみてください。

2019年9月9日 月曜日

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