院長室

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ブーム到来?!

先日テレビ番組でハイドロリリースについて紹介があったようで、

ウチにも問い合わせが相次いでいます。テレビの影響はまだまだ

すげーな、と思った次第。(°0°)

 

残念ながら僕は番組を観ていないのでどういう説明をされていた

のか知りませんが、ハイドロリリースのメカニズムは最低限知って

おいた方が良いでしょう。ハイドロリリースはその名の通り、

ハイドロ(水)を使ってリリース(はがす)する治療法です。何を

はがすかというと、主に筋膜間の結合組織です。

 

筋肉と筋肉は通常接していて結合はしていません。ここに癒着など

があると筋肉の独立した運動が妨げられ、痛みや張りの原因に

なりますし、筋肉間には血管や神経が通るので、ここを圧迫すれば

しびれや冷えの原因にもなってしまうのです。(コチラにも解説

してあるので参照してください。)

 

ハイドロリリースはその筋間を広げる治療です。注射に用いるのは

ほぼ生理食塩水ですので安全である、というのもイイトコロです。

ただ、裏を返せば筋間の癒着がない場合、あるいは癒着を引き起こす

生活習慣がある場合、はこの治療法だけでは効果がないかも知れ

ません。「痛みの治療」と宣伝されたかも知れませんが、あくまでも

実態は「筋間の治療」です。

 

とは言え、癒着の事前評価は極めて難しいので、実際にはまず試しに

やってみて、その反応によって治療計画を立てる、というのが実情です。

現在、多少混み合っていてお待たせするかも知れませんが、興味の

ある方は、お試し下さいませ。(^ ^)

2019年6月13日 木曜日

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タンパク摂取量

栄養療法ではタンパク摂取を励行することが多く、糖質制限と併せて

よく耳にすると思います。もちろんこれはタンパク不足の人が多いから

であって、闇雲に増やせば良いというものではないのも糖質制限と

同様です。

 

タンパク質は我々の身体の構成要素です。皮膚も髪も筋肉も酵素も

ホルモンもタンパク質から作られます。年中工事している橋とか道路は

迷惑しますが、我々の身体の中はまさにそんな感じで毎日せっせと

工事が行われています。これが新陳代謝ですね。

 

ではどのくらいの量を摂ればいいか、とよく質問されます。一般には

体重1kgあたり50〜60gのタンパク質が必要とされており、その

計算だと手のひらサイズの大きさの肉を毎日摂った方が良い、と指導

されたりします。

 

これに異論はありませんが、忘れてならないのは「タンパク質はそのまま

では吸収されない」ということです。口から腸に至る過程でバラバラに

され、それが腸を通過して肝臓で再合成されます。我々が検査で過不足を

評価しているのはこの肝臓で再合成された後のものです。ということは、

単純に摂取量だけではなく、消化管や肝臓の状態も加味せねばならない、

ということになりますね。

 

例えば、唾液や胃酸や消化酵素が不足していればそもそも分解できない

ですし、ビタミンB群が不足していれば再合成がままなりません。そう

いう状態で摂取量だけ増やしても、効果がないどころか腸内細菌の

エサになって腸内環境が乱れることもしばしばあります。少なくとも

タンパク摂取量を増やして腹が張ったり便臭が強くなったりしたら

要注意。むしろ減らすべきです。

 

タンパク質が増えると体調が良くなるのは確かではありますが、その

道のりは結構険しい。(^ ^;)少しずつ、しっかり評価もしながら

やるのが王道です。

2019年6月10日 月曜日

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「プロメア」/「GODZILLA2」

あれ?最近映画レビュー無いな、やめたんかな?と悲しんでいた皆さん、

こんにちは。そんな人いないですか、そうですか。今回はオトコノコが、

いやマニアが狂喜する2本です。つまり一般向けではないということですが。

 

まずは「プロメア」。かの超大傑作アニメ「天元突破グレンラガン」の

監督脚本タッグが夢の再共演!「キル・ラ・キル」のノリを合体させて

さらに上の激熱映像体験を!…はい、もう何言ってんだが分かりません

よね。とにかく、熱い、そしてひたすら熱いアニメ映画です。なんせ

主人公の役職が消防官ですから。(笑)「グレンラガン」はもう12年も

前のテレビアニメですが、まあこれが素晴らしかったんだ。俺たちは

忘れられないんだ、あの天を突くドリルを!…はい、もう何言って(略)

 

要は超待ってた作品なんですな。お話はシンプルかつご都合主義(おい)

ですが、迫力あるアクションシーンとカッチョいいメカと魅力的なキャラ

とで、大好きなものが詰まったおもちゃ箱的映画に仕上がっています。

そう聞くと王道のようですが、これまた傑作だった「スパイダーバース」

に通ずる新しい映像的な試みもあって好感が持てます。いいよ、コレ。

とは言え、やはり「グレンラガン」超えとまではいかず。どうせ一般人は

観ないんだから(こら)、もっともっと突き抜けても良かったかも。

しかし光子○研究所とかDr.○ルとか永井豪オマージュが凄かった。(笑)

 

そして密かに今年1番期待していた「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」。

2014年公開のギャレス・エドワーズ監督のゴジラ(通称ギャレゴジ)

の続編にあたりますが、レジェンダリー・ピクチャーズと東宝がタッグを

組む「モンスターバース」シリーズの一環なので2017年の「キングコング

髑髏島の巨神」も同じ時間軸にあり、これを入れると第3作目となります。

 

さて。ギャレゴジは当時賛否が結構分かれました。映画後半になるまで

なかなかゴジラも敵も姿を見せないじれったさを好演出と捉えるか、

物足りないと感じるか、です。僕は完全に前者だったので、ギャレスさん

すげー的なレビューも書きました。が、今回は後者に対する懺悔とでも

言うかのように全編怪獣暴れまくり。(^ ^;)一応ドラマパートも並行

して描かれますが、まあハナクソみたいなもんで、怪獣暴れまくり。

 

それもそのはず、今作の監督はギャレスさんじゃなくてマイケル・ドハティ

という方。筋金入りの特撮オタクらしく、それはもうエンドロールに至る

まで端々にゴジラ映画への愛が溢れています。これは前作には無かった部分。

ゴジラのテーマ曲やモスラの歌なんて基本で、オキシゲン・デストロイヤー

やら双子の美人やら(演:チャン・ツィイー!)ゴジラファンはニヤニヤが

止まらないことでしょう。見事前作の鬱憤を晴らしたと言えます。

 

僕は世代的にもそれほどまでのゴジラ愛は持っていないので、ほどよく

冷静に観る事ができましたが、あまりにも愛が迸り、怪獣が主役過ぎて

ご都合主義な部分がプロメア以上に多く若干冷めます。そうやって怪獣を

次々に産み出したことが日本のゴジラの衰退を招いたのではないか、とも

思うわけですよ。次作は「コング vs ゴジラ」が決まっており、さらには

メカゴジラも出てきそうな勢いですが、オマージュとリブートだけでは

結局ビジュアル頼みの大根映画に成り下がる懸念があります。

 

とは言え、今作に出てきたモスラ、ラドン、キングギドラ達の登場シーン

はもうPCの壁紙とかスマホの待ち受けにしたいくらいの神々しいレベル。

前作のムートーが敵役として不十分だったのは否めない所ではあるので

彼らレジェンド怪獣の登場はアドレナリン出まくりです。ラドンの飛翔姿

なんて感涙モンだし、ギドラのデカさもモスラ孵化もすこぶる素敵だった。

バーニング化したゴジラの無双っぷりもパねぇ。と言うことで、辛辣な

ことを言いつつも十二分に楽しみまして。次回作も絶対に観ます!(笑)

2019年6月6日 木曜日

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7月の診療日程更新

はや7月のアナウンス。今年は特に早く感じます。ボケーッと

生きてるからか。チコちゃんに叱られたい。(笑)7月は恒例の

七夕祭りがありますので、7月の第4週目は変則的な診療になり

ます。御確認ください。

 

プロ野球は今日から交流戦。ドラはいきなり好調のチームと当たり

ますが、まあパのチームは全部格上だからどこも一緒か。とは言え、

ここで踏ん張らないとAクラスもキビシイので頑張って頂きたい。

そして故障組の復帰を待つのだ。なんて消極的な作戦。(笑)

そうそう、女子プロ野球も制度が変わって3シーズン制になり、

第2シーズンの現在は東海地方で試合が組まれるので、皆さん是非

応援してあげてください。(^ ^)

2019年6月4日 火曜日

カテゴリー お知らせ

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漢方薬の冷服

我々が処方する保険漢方薬のほとんどは顆粒状になっています

よね。これは均一性や携帯性、保存性を良くする目的があり

ます。診療ではよく「インスタントコーヒー」なんて表現

しますが、飲み方も同様、熱湯で溶くのが基本です。

 

また用法には「食前」となっていますが、これは昔からの慣例

みたいな部分があり、最近ではそれほど重視するものではない

のでは、という意見もあり、僕もそう思っています。しかし

湯で溶くのは結構重要です。なんせ顆粒のまま腸をするわけ

ないので、吸収直前には液状になっていなくてはいけません。

ならば最初から液体にしておく方がベターなわけです。

 

まあ漢方薬の中にはクッソ苦いものもあるので、どうしても

溶いて飲むのは無理、というのもあるんですが薬味も薬効の

一つとして捉えるので、一度はやってみて欲しいところです。

苦いと言われていたものが意外と飲み易ければ、病態にマッチ

している可能性が高いです。

 

それとは別問題として、この季節は熱いまま飲むのに抵抗を

感じる場面もあります。あるいは体内に熱がこもっていて、

熱いまま飲むのが却って不調を招く、なんてこともあります。

こういう場合は、一旦熱湯で溶いたものを氷などで冷やして

飲むのもアリです。これを冷服と言います。

 

脱水予防の水分補給に!とまでは言えませんが(笑)溶かした

漢方薬を補やして水筒に入れて携帯するのは、この季節ならでは

の方策なんですね。お子さんはこちらの方が良い場合もあり

ますので一度お試し下さいませ。

2019年6月3日 月曜日

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