院長室

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コリコリのこり

デスクワークで肩こり、立ち仕事で腰のこり、などなど年末に

向けて忙しくなるのと、冷えてくることのダブルパンチでこの

季節は筋肉のこり症状に悩む方が増える傾向にあります。

 

もちろん背景に栄養的な問題が隠れていることは多いのですが、

なかなか自分で分析はできません。とりあえずの対処法は知って

おいて損はないですね。

 

こういうこり症状が悪化するのは血流が悪いせいですが、その

血流が悪化する要因は大きく2つです。それは同一姿勢が長い、

冷える、です。なのでこの2点に対策をすることができれば

いくらか症状は緩和できるでしょう。

 

まずは同一姿勢対策。一言で言えば「反対の動きをする」ことが

対策になります。下を向く姿勢なら上を向く、立ちっぱなしなら

しゃがむ、など。そしてその反対動作を何回もやるよりは、長く

止まることの方が効果的です。ストレッチの基本です。

 

そして冷えには当然温めること。そもそも冷えが悪さをしているか

を確認するのはお風呂で症状が軽くなるかどうかを見ることです。

もしそうであれば冷えの証拠ですから、痛み止めのシップなどは

使うべきではありません。対処としては衣類で保温、カイロで保温、

薬剤で保温、などいくつか方法はありますが、簡単なのは自作の

ホットタオルでしょうね。

 

濡れたタオルを絞ってレンジで30〜40秒くらいチンしてジップ

ロックに入れるだけ。これを首の後ろや背中、腰、腹などにあてる

のです。温めておいて先述のストレッチをやるとさらに効果的で

しょう。

 

ちなみに冷やす習慣は避けるべきですが、意外と冬でもやっちゃう

のが夕飯後や寝る前のアイスクリーム!これは冷やすだけでなく

糖と乳でさらに拍車かけますので絶対NGです。ドキッとした人

いるでしょう?(笑)

2018年11月12日 月曜日

カテゴリー 院長室

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冬になりました

11月7日に立冬を迎えました。

暦では、もう冬なんですね。

 

東洋医学では、各季節に応じた生活を送る事が大切で、

これに反すると体調を崩すと考えます。

現代では部屋の気密性の向上やエアコン・床暖房などで

冬でも薄着で過ごせるようになりました。

 

寒いのが当たり前の冬に、暖め過ぎた生活を送ると体調

を崩すことになります。春先に花粉症になる方は、冬の

過ごし方を見直してみるのも一案です。

例えば、

・早く寝る

・汗をかくような運動は控える

・夜のウォーキングを日中にする

などです。

 

当院のはり治療は、生活習慣についてもアドバイスして

います。

興味がある方は、お試し体験もありますよ。

 

 

2018年11月10日 土曜日

カテゴリー はりの部屋

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大は小を兼ねない

毎月の健康教室は一般の方向けなので薬剤の話は極力しませんが、

漢方についてはしばしば医療関係者向けに講演をしたりしています。

 

そこで強調するのは漢方薬の特性です。漢方薬の定義は「複数の

生薬で構成される」ことなので(例外はあります)、漢方薬の

特性を理解するにはここが出発点になります。

 

生薬はその名の通り「薬」なので、複数の生薬で構成されると

いうことは漢方薬1剤内服するだけで既にいくつもの薬を飲んで

いることです。西洋薬を処方するかの如く多剤併用するともの凄い

種類の薬を飲むことにもなり、却って副作用の危険があります。

 

そして漢方薬には同じような薬が存在します。例えば、有名な

八味地黄丸は六味丸に2つ生薬を足したものですし、その

八味地黄丸にさらに2つ生薬を足すと牛車腎気丸になります。

出世魚みたいですね。(笑)

 

こういう同系統の処方が種々あるのですが、ならば最初から一番

多く生薬を含むものを出せばいいんじゃね?ともなります。

確かに多種類の生薬を含めば効き所は増えますが、その生薬を

足す意味が必ずあるので、それを考慮しないで処方するのもまた

却って危険なんですね。つまり、生薬数の少ない処方にもちゃんと

意味ある、大は小を兼ねない、ということです。

 

また逆に「生薬を足すと全く違う薬になる」という説明も散見

されますが、もちろん元の生薬の効能が無くなるわけではないので

これは言い過ぎでしょう。さらに「体質改善」の生薬はないので

漢方薬を継続して体を元から作り直そう!ってのも言い過ぎですね。

 

まあこういう理屈っぽい話ばかりだと講演ではウケないんです

けどね。(^ ^;)

 

2018年11月8日 木曜日

カテゴリー 院長室

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感染防御

前回、キャンペーンと絡めてビタミンCの免疫関与を紹介しました

が、それは異物が体内に入った時の対処、という意味合いです。

そもそもウィルスや細菌が侵入しないようにするにはどうしたら

よいのでしょうか。

 

人体と外界の境界でバリアになっているのは皮膚ですが、その

延長にあるのが粘膜です。口の中や鼻の中は皮膚と地続きですが

その表面は粘膜と言います。

 

この粘膜が粘液を分泌することで、異物を洗い流したり捕まえ

たりすることができるのですね。他にも、気道粘膜、腸粘膜、

膣粘膜など体内に異物を侵入させないために頑張ってくれて

います。となると、粘膜の質が感染防御に深く関与することが

うかがえます。

 

さて、その粘膜にはIgAという抗体があって直接的に異物を認識

しています。敵が入ってくるかどうかの監視役、と言うと分かり

易いかも知れません。このIgAが十分合成できるかどうかという

のがその人の防御力、と言っても過言ではありません。

 

で、IgA合成に必要な栄養素は何かというと、ビタミンA(VA)と

亜鉛です。腸粘膜の防御にはさらにビタミンD(VD)も必要です。

VAは鶏や豚のレバーに、亜鉛は牡蛎、VDはキノコ類に多く含まれ

ますが、既にONシーズンであること、これらのサプリメントは

比較的安いことを考えると、さっさとサプリを飲んだ方がいいかも

知れません。

 

いずれにしろ、感染症への防御能は薬ではなく栄養素が関与して

いることを知ってもらいたいですね。

2018年11月5日 月曜日

カテゴリー 院長室

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冷え性の方必見

朝晩がめっきり寒くなりました。

「わたし、冷え性で…」という方は辛い季節がやってきますね。

 

冷え性といえば、手足などの末端が冷たくて辛い、といった感じが

一般的だと思います。

 

では、身体は冷えているのでしょうか?

突然ですが、以下の項目にいくつ心当たりがありますか?

 

・冬でもアイスを食べる

・顔がほてる

・喉が渇く

・ご飯、お菓子をよく食べる

・おしゃべりな方だ

 

これらは、身体を陽(熱)>陰(冷)の状態にします(または、なっている)。

冷え性だから身体が冷えているとは言えないんですね。

手足は冷えるけど、喫茶店で友達とおしゃべりしながらアイスを食べ

る、なんて人は陽>陰の状態です。

 

陽>陰の状態なのに、カイロや湯たんぽなどで熱を加えれば、さらに

陽>陰となってしまいます。

ですので、はり治療を受けられる方には、温め過ぎないようにしてく

ださい。とお伝えしています。

 

このように、東洋医学的に身体を捉えてみると、身体に良いと思って

やっていたことが、実は健康に悪いことをしていた、なんてことがあ

ります。

興味がある方は、当院のはり治療を体験してみてください。

 

2018年11月4日 日曜日

カテゴリー はりの部屋

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