院長室

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統合医療とは

西洋医学の限界、あるいは適応外、という場合などに他の医療と

組み合わせて治療することを統合医療と言ったりします。保険

診療内であっても、西洋薬と漢方薬を併用する場合も統合医療

と言ってよいでしょう。

 

すると全人的医療とか包括医療とかと言って、とても聞こえが

よい感じで宣伝されますが「ごちゃ混ぜ医療」になってしまう

弊害もあるので注意が必要です。なかなか難しい症状があれば

効果があると言われるもの全て試してみたいのが患者心理です。

そこにつけ込んで非論理的な商品を販売することまで統合医療

と言ったりするんですよね。

 

人間の体はまだ分からないことも多いし、西洋医学の歴史も

浅いものですから、治療に際して必ずしも科学的である必要は

ないと思いますが、であれば尚更その治療を選択する論理性は

確保するべきです。患者さん側も「小難しいことは分からん」

とか「知人が勧めたから」という理由だけで採用するのは控える

方がいいでしょうね。一番多いのは「TVでやってたから」

だけど。(^ ^;)

 

ごちゃ混ぜ医療にしないようにするには、やはりその治療法の

仕組みや効能を論理的に理解することです。例えば花粉症に対し

西洋薬の抗アレルギー剤と漢方薬の小青竜湯を併用することは

ありますが、抗アレルギー剤はアレルギー誘発物質のブロックで

小青竜湯に含まれる生薬には水っぽい鼻水や咳を抑える効果が

ある、というのがこの場合の論理です。

 

メディアの情報が氾濫し、効能だけを切り取って宣伝することが

多々見られる上に、統合医療という便利な言葉が上乗せされる

ことで結局損するのは患者さんですから、難しい状態であるほど

論理性を蔑ろにしてはいけないと思います。

    2018年10月4日 木曜日

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