院長室

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「インクレディブル・ファミリー」/「カメラを止めるな!」

映画ネタの連投失礼します。お盆だし。暑いし。いや、今回の2作

は早く紹介しとかないと皆さんが損するかも知れないし!と思うし。

 

まずはまさかの14年ぶりの続編「インクレディブル・ファミリー」。いや、

素晴らしい。14年経ってますが作中は前作から3ヶ月後とのこと。

ヒーロー活動が禁じられている中で、犯罪や事故に対して黙って

いられない主人公一家の活躍を描きます。

 

今作はお父さんのMr.インクレディブルはむしろ脇役で、メインは奥さん

のイラスティガールと子供たち。なので原題は「Incredibles 2」なのですが

この邦題は妥当かな。前作未見でも分かる親切設計ですが、前作

との対比も面白いでの観ておいた方がいいでしょう。

 

内容は痛快爽快で、特にアニメーションの技術進歩が圧倒的です。

監督は前作に引き続きブラッド・バードさんですが、実は

「M:I ゴーストプロトコル」の監督さんでもあるので、アクションはお手の物。

というかM:Iと妙に似ていたり。先日最新作を観たばかりだから

余計にそう感じるのかな。(^ ^;)でもカッチョイイから全然OK。

無条件に楽しカッコイイ傑作です。お願いだから字幕上映を増やして。

 

さて問題はこちらです。今や各メディアでも取り上げられ社会現象と

なりつつある邦画「カメラを止めるな!」。いや、スバラシイ。無名の

俳優さん、本作が長編デビューの監督さん、クラウドファンディングで

資金集めするほどの低予算、とヒットが約束され資金も技術も最高峰

でスタッフもエリート揃いの「インクレディブル・ファミリー」とはある意味

対照的です。

 

でも匹敵するくらいに面白い。センスとアイディアでここまで面白く

なるなんて、同業の方は悔しさと共に俄然やる気が湧くのではないで

しょうか。ネタバレ厳禁と言われていますが、それを言う時点で

何か仕掛けがあることを臭わせるわけで、完全なネタバレ防止には

ならないのですが、でも極力情報を入れずに鑑賞すべきことは

確かです。

 

物語はゾンビ映画を撮っていたら本物のゾンビに襲われた、という

話を作製しましょう、という入れ子構造なのですが、これまでも

そういった凝った作品はあったものの、本作ほど緻密でかつ映画愛に

溢れた作品は初めてです。社会現象になるのも頷けます。

 

ネタバレ厳禁と謳われる作品はその性質上、往々にして “一発屋”

なのですが、本作の凄い所は伏線張りまくりで2回目もすんごい

観たくなると言うゾンビ性(?笑)にあります。事実リピーターも

多いようです。話題性に乗って8月下旬からは稲沢のユナイテッドシネマ

でも上映されるようなので、是非このスバラシイ映画を「体験」

してください。

2018年8月13日 月曜日

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