院長室

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清暑益気湯

せいしょえっきとう、と読む漢方薬です。暑気あたりに使用

するとされているので、この時期よく使う処方ではあるん

ですが、今夏は猛暑のせいか品薄、品切れ、使用制限、という

事態がありました。

 

ウチでもよく使う処方ではあるのですが、この薬には

ニンジンとオウギという生薬が配合されており、主とする

効能は消化不良や食欲低下です。つまり正確には暑気あたり

によって胃腸の機能障害が出ている時に使う薬なんですね。

 

なので、これを「おお、熱中症の漢方薬があるのか!」なんて

ノリで使っても効かないことがあるわけです。熱感が強くて

脱水症状が出ている時は当然輸液が先決ですので、漢方薬に

こだわって治療を遅らせてしまう、という事態も想定され

ます。ちなみにそういう時には白虎加人参湯という漢方薬

がありますので、使うのならこちらでしょうね。

 

毎年この時期には品薄になることがしばしばなのですが、

今年のように顕著だと正しく使われているのかな、と不安に

なったりもします。ネットの情報でも「○○病にこの漢方!」

とかありますが、少なくとも「○○病の△△症状に〜」くらい

は書かれていないとちょいとアヤシイ。却って不調になる

可能性もあるので安易な服用には十分気を付けて欲しいです。

 

漢方薬に限りませんが、クスリは正しく使ってはじめて

薬です。誤った選択や、間違った服用法ではリスクにしか

なりません。あ、いやこのオチを言いたかっただけでは

ないっすよ。ホントだって。

 

 

    2018年8月30日 木曜日

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    東洋医学とはりのお話し 最新版

    『東洋医学とはりのお話し34』ができました。

    今回は、望診の一つ「舌診」についてです。

    舌診は奥が深く、かなり専門的な内容でもあるため、簡単な紹介程度

    にしてA4サイズ1枚にまとめてあります。

     

    前回の内容は、望診のうち顔についてでした。

    こちらも実際には、経絡の流れや気・血・津液、臓腑についてなどの

    知識が必要になりますが、そこまで書くととても難しくなってしまう

    ので、あまり深掘りはしていません。

     

    まずは、身体の状態がいろんなところに反応として現れている、という

    ことを知っもらえたらOKです。

    今回の内容と合わせて、ご自身の体調チェックの参考にしてください。

     

    今週の予約状況です。珍しく、土曜日の午前中が空いています。

    ご予約はお早めに。

    8/28(火) 8/30(木) 8/31(金) 9/1(土)
    午前
    午後

    〇…空きあり △…一部空きあり

     

     

      2018年8月28日 火曜日

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      予約制はムズい

      電話の問い合わせなどで、「診療の予約をしたいのですが」と

      聞かれる事があります。既に受診されている方からも予約制に

      してくれたら、と言われることもあります。さて。。。

       

      予約制については事あるごとにスタッフとも検討しているの

      ですが、なかなかに難しいのが現状です。栄養療法をやっている

      とどうしても診察時間は長くなるので、他の患者さんをお待たせ

      することになります。空いていると「ラッキー」と言われたり

      するのも本当は心苦しかったりします。

       

      もしも予約制にすると、診られる人数が制限されるため経営的

      には単価を上げざるを得ません。つまり予約料、という形で

      別料金が発生します。またキャンセルや変更がつきものなので

      調整のためスタッフの負担は増えます。

       

      個人的に一番予約制に踏み切れない理由は診療内容の制限です。

      例えば「栄養療法の検査結果説明だけは予約診療に」とすると

      確かに患者さんもこちらも楽ですが、同時に「予約診療でない

      方には説明しにくい」という弊害が産まれます。患者さんに

      質問されて「いや、それは予約診療の範疇なので」と断るのも

      嫌です。

       

      栄養療法専門クリニックなどでは予約診療は当たり前なので、

      多分そうするのが時代の流れなんでしょうけど、もう一つ、

      僕は「専門家になりたくない」というポリシーもあります。

      専門=それ以外知らん、みたいになっちゃうのが嫌なんすよ。

      自分でも知らず視野狭窄になりそうだし。

       

      どう?ムズいでしょ?(笑)そんなわけで、ウチでは善後策

      として診察時間が長引いて患者さんをお待たせしている時は、

      一旦診察を切って、診察順を変えて対応しています。今の所は

      これが妥当かな、と思っています。どうぞご理解ご協力のほど

      お願い申し上げまする。m(_ _)m

        2018年8月27日 月曜日

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        今月で満2年

        明日、明後日と健康教室がありますが、この企画を始めて

        今月で2年となります。意外と早く感じてます。

         

        ここ最近は2年前のネタを再演したりしてますが、これは

        ネタ切れではなく(笑)、2年前とあまり医療の現状が

        変化していないという表れでもあります。そもそもこの

        企画は、医療機関を受診しなくても、薬を飲まなくても

        正しい知識と実践力があれば色々な治療や予防が自分でも

        できまっせ、という事を伝えたくて始めました。

         

        それを周囲に伝えてもらえれば、医療費削減にもつながる

        のではないかとも思っていますが、いかんせん日本の医療

        や情報を伝えるメディアが「脅して買わせる」構造なので

        焼け石に水的な部分もあります。まあスポンサーがあれば

        関連商品の消費を促すような内容構成になるのは仕方ない

        ですけど。

         

        でも少しずつでも変化はあると思います。事実、栄養療法を

        実践する医師は増えていますし、薬や添加物の危険性に

        警鐘を鳴らす記事なんかも見かけます。○○がダメ!とか

        危険!とだけ声高に言うのもバランス感覚がないなとは思い

        ますが、それでも日本の逼迫した医療情勢を見直すことには

        繋がるでしょう。

         

        そんな一助としてのこの健康教室は、やはりこれからも続けて

        いきたいと思っています。話してるだけだと疲れるので(ええっ)

        筋膜リリース法などを覚えてもらう実践編もありかなー、

        なんて考えています。テーマや開催日時など、希望があれば

        どしどしお願い致します!

          2018年8月23日 木曜日

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          コントロールする病気です

          少し暑さが和らぎ、熱中症の危機も去るかのように思わせて

          おいて連続で台風が発生するせいで湿度がまた高くなり体感

          温度は大して変わらない、から引き続き要注意です。(^ ^;)

          朝が涼しいためか風邪も増えている印象です。そちらもご用心を。

           

          さて、秋に向けて(?)食欲が増してくるのもこの時期の特徴

          かも知れませんが、同時に糖尿病や高血圧症、高脂血症などの

          いわゆる生活習慣病に警鐘が鳴らされます。既に罹患されている

          方に対して、医療機関では「自覚症状に乏しく」「合併症が

          最大の敵なので」「うまくコントロールするために」「薬を

          切らさないように」と指導されます。

           

          一見、納得してしまいそうな論理ですが、平たく言えば

          「治らないから薬で対処しましょう。」もっと意地悪く言うと、

          「薬を飲まないで合併症起こしても知らんで。」という脅し

          にも聞こえます。生活習慣病はその名の通り、生活習慣に

          起因する病気なので、そもそも薬では治りません。生活習慣

          を見直すことこそが治療です。

           

          それを的確に指導できていないから、罹患者数は減らないし、

          減らないから合併症のリスクが声高に叫ばれて、延々と同じ

          薬が処方される、という現状です。「コントロールする」なんて

          言うのは聞こえはイイですが、そのセリフが薬を飲み続ける

          ためのマインドコントロールになってしまっているように

          感じます。お、我ながらうまいこと言った。(笑)

           

          保健医療の破綻が近いことはもう既に何年も前から指摘

          されていますが、高額な新薬を認定するしないよりも先に、

          無為な処方が繰り返される現状に切り込むことなしで解決は

          なされないと思います。患者さん側も、ある日突然はしごを

          外されるなんてことは無いとは言えませんので、薬が不要

          になるための知識収集や工夫が必要でしょう。我ながら

          マジメや。(^ ^)

            2018年8月20日 月曜日

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