今週からどんどんと寒くなるようです。それに伴って
防寒や感染症対策が重要になってきますが、実は季節
外れ(?)の脱水対策も大事なんです。
脱水というと暑い時期の熱中症を思い浮かべると思い
ます。もちろんそれは正解なのですが、だからと言って
夏限定の病態でもないのです。そもそも脱水というのは
体内の水分量が減ることに起因していますが、夏の時期
は発汗で喪失過多になることが大きな要因です。発汗量
が大したことないのに起きる脱水、それは水分維持能力
の低下です。
我々の体は60%くらいが水分ですが、多くが血液と
して血管を通って体内を巡っています。血管は栄養素
などを細胞に届けるために編み目状になっています。
そこから水分が漏れないようにしているのが血管内の
タンパク質なんです。
つまりタンパク質不足があると血管外に水分が逃げ
やすく、脱水に傾くわけです。しかもタンパク不足下
では乾燥肌になりやすいので、皮膚からも水分が逃げ
てゆき、脱水を助長します。この季節は熱中症のように
生命を脅かす状態にはなりませんが、脱水は身体を
過敏にします。もちろん“血液ドロドロ”にもなり得ます。
鍋料理や、生姜を使った味付けなどをして温めながら
タンパク質を摂取できるような工夫を探ってみてくだ
さい。