はりの部屋

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早期治療と自己治癒力

先日、朝に捻挫をした方が、その日の午後にはり治療にみえました。

 

治療後、傷めた方の足の筋肉がつると言われたので、少し休んでいただいて

からお帰りいただきました。

その日の夜には痛みが引き、階段の昇り降りも苦にならなくなったとのこと。

 

施術後に痛みが強くなったり、症状が悪くなったように感じることがある事

は初診時にお話ししていますが、まさにその様な経過をたどりました。

 

今回の事例は早期治療の大切さと自己治癒力のすごさを改めて感じました。

 

今週の予約状況です。

8/21(月) 8/22(火) 8/24(木) 8/25(金) 8/26(土)
午前
午後

〇…空きあり  △…一部空きあり

2017年8月20日 日曜日

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ネット de 診療

最近「遠隔医療」なるワードが業界を賑わしています。これは

医師と患者が直接会わなくても行える医療のことで、たとえば

過疎で病院がない地域での医療や、高齢で受診がままならない

場合などに有効であると考えられています。

 

現在でもレントゲンの読影などは診察時間以外に行われていたり

するので、この遠隔医療は診断部門から進んでいくのが自然で

しょうね。例えば血液検査だけ行う施設を作り、そこに検査項目

などの指示を持参し検査、そのデータが医療機関へ自動的に送られ

結果を患者さんは自宅でネット経由で見られる、とか。

 

これだと患者さんの待ち時間が減り、看護師の雇用にも繋がり

確かにメリットがありそうです。逆に医師に質問できない、医師

の診断力の差が出にくいなどの問題も出そうです。つまり非常に

画一的な医療になってしまう、という側面があります。

 

診察については、モニターを介して診察ができるようになれば

かなり実際に近い環境になりそうですが、患者さん側にネット

が完備されている必要がありますし、医療サイドからは回転が悪く

なるとの声が出そうです。

 

保険が破綻寸前で、少子高齢化、人口減少に歯止めがきかない現状、

医療はゆるやかにこのような方向にシフトしていくと思いますが、

それが成功するかどうかは、医療界が民間業者の介入を許せるか、

が鍵になると思います。医療者は僕も含めて経営や流通、ネット

技術には疎いものです。これらの総合力が必要なこの時代に、医療者

だけで改革していくのは不可能です。それこそ既得権益の囲い込み

状態になっていては、結果は火を見るよりも明らか。どうか柔軟で

俯瞰的な思考を持ってより良い環境作りを議論して欲しいものです。

 

ちなみにネットの情報を見てサプリを買ったり、薬を自己中止したり

するのは遠隔医療とは言わないのでご注意を。(笑)

2017年8月17日 木曜日

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鍼灸治療について

鍼灸治療は、自己治癒力を高める治療と表現されます。

陰陽のバランスを調え、五臓六腑の働きを調えることで、その力がうまく

働くように手助けするものです。

つまり自己治癒力があることが前提で、西洋薬のように化学物質が体内で

作用する訳ではないのです。あくまで、自分の中にある治る力が働くのです。

 

ですので、治療の中で症状が良くなった方には、自分が持っている治す力を

もっとほめて下さいとお伝えしています。

 

今週の予約状況です。

8/16(水) 8/17(木) 8/18(金) 8/19(土)
午前
午後

〇…空きあり △…一部空きあり

2017年8月12日 土曜日

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ニオイの元から消臭!

消臭剤のCMではありません。(笑)この文章、何かおかしくない

ですか?「香りでごまかさない」とか「ニオイを分解する」とか

よさげなセリフが散りばめられますが、消臭剤である以上、ニオイ

ありきな商品なわけで、ニオイの元を消しているのではないですよね。

なので「ニオイの元を消臭する」がそもそも日本語的におかしい

と思うわけです。

 

さて、なにアンタ、クレーマーかね?と思われそうですが(笑)、

これを医療に当て嵌めてみると、意外と同じ構図であることに驚き

ます。あたかも根本的な治療をしている風で、その実やっていること

は対症療法でしかない、というね。特に薬物治療は症状に対抗する

ために作られているので、症状が出ないようにしているわけでは

ありません。あくまで「ニオイ消し」です。もしも生ものが腐敗して

臭いなら、それを掃除しなければいけないですが薬ではそれは

できません。

 

決して対症療法すんな!と言っているのではなく、その治療がその人

にとって対症的なのか根治的なのかを見極めながら選択しなければ

いけない、ということです。例えば漢方薬は「体質改善ができる」と

宣伝されることがしばしばありますが、それは薬を中止しても症状が

戻らない場合に限られるはずです。もしも服用を止めて症状がまた出る

ようなら対症的だったことになりますよね。

 

筋膜リリース注射も、薬剤を使わないで効果を出すという部分では

大変意味がありますが、これも中止できなければ対症的であると

判断すべきです。ならばその原因となる背景が隠れているのではないか?

と考えるのがスジですし、治療はすべからく中止できて完了となる

はずです。

 

もちろん根本原因が明らかにできることの方が少ないし、そもそも

そこまでの治療を望んでいない方もいるので、この考えを押しつける

気は毛頭ないですが、やはり医療者の姿勢としては薬を出して、

注射をして、それすなわち治療だとは思わない方がいいと言うこと

です。治療を止められるのか、止めるためには何をすべきなのか、

そしてそれは望まれているのか、そこまで突き詰めれば、きっと

無駄な処方も減って医療費削減にもなっちゃうんじゃない?という

お話ですが、まあ消臭剤が売れないと困る人もいるから難しいのよね。

2017年8月10日 木曜日

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その血圧、その意味は?

日本人が薬の使用量世界トップクラスであることは以前も紹介

しましたが、中でも多いのが高血圧症に対する降圧剤です。

最近では40代の人も結構服用しているようです。

 

降圧剤を飲むということは、当然そのきっかけがあるわけですが、

往々にしてそれは「血圧」です。テレビCMでも「○○を超えたら

△△茶!」みたいなこと言ってますが(笑)、血圧は様々な要因

の結果の数字であることを忘れてはいけません。基準値はあくまで

基準なので厳守するようなものではないです。なぜ、その数値

なのか、そして最も重要なのが、それで不調なのか?という

ことです。

 

例えば高齢になれば誰しも脳機能は低下します。脳は酸素を大量に

消費する臓器ですから、機能が低下すれば酸素需要は増します。

つまり心臓から脳へたくさん血液を送る必要がありますから、必ず

血圧は上昇します。なので、高齢になって血圧が上がらないこと

の方が警戒すべきで、若い頃の血圧を遵守するように内服を続ける

ことは却って危険です。血圧が170/90でメッチャ調子

良ければそれがその人に必要な血圧だ、と考えるわけです。

 

そしてこの暑い時期、血管は広がりますから基本的に血圧は低下

します。つまり冬に比べて下がるのが普通なんですね。それを

見越して内服量を考えないと、下げすぎてしまってそれが脳梗塞の

原因になることもあります。ですから、毎日決まった時間に血圧を

測定することは極めて重要です。病院や施設での数値は本来の

値ではないこともあるので、家庭でリラックスしている時に測る

のが基本です。

 

もしもこの時期に冬と大して変わらなければ、安心して良いのでは

なく何か上昇させる要因があるのではないか、と考えなければ

いけません。例えば睡眠不足とかね。そしてついでに気にして欲しい

のが脈拍です。血圧は安定しているけど脈拍だけ増えている、のは

要注意。たくさん心臓を拍動させて血圧を維持しているわけですか、

それは脱水のサインです。血圧とセットで脈拍を見る習慣をつけ

ましょう。数値そのものも大事ではありますが、なぜそうなのか、

を見ないと重要なサインを見落とすことにもなるのです。

 

2017年8月7日 月曜日

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