院長室

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診断的治療とは

治療で効果を挙げるためには正確な診断が必要です。診断はいわば

治療の方向性をつけるための道しるべなので、間違った診断では治療

があらぬ方向へ行ってしまいます。

 

ただ現実には、診断は流動的です。患者さんにしてみれば「診断名は

何なのか?」「いつになったら良くなるのか?」この2点が最大の

関心事だと思います。しかしながら、診断が流動的であるが故に

どうしても「現時点では〜」と前置きがくっついてくるんですね。

 

例えば腰痛と足のしびれが続いている時、腰椎椎間板ヘルニアや

腰部脊柱管狭窄を疑ってMRI検査をしますが、もしそこで画像上異常

所見があっても、その所見が症状と必ずしも対応していないことが

あります。この場合、神経ブロック注射が選択される事がありますが、

これは神経周囲に麻酔薬を注入することで症状が軽減もしくは消失

するかを見ているのです。もしも100%症状が消えれば、MRIの

所見通り神経を圧迫することが原因と「診断」できるし、もしも

症状に変化がなければMRIの所見は症状と無関係と「診断」できます。

 

この例では「神経ブロック注射」という治療行為が重要な「診断」に

なっているので、診断手的治療と言います。たまに神経ブロックまで

されて変化がなかったと憤慨される方がいるのですが、決して無意味

ではありません。神経に原因がないと判断できるわけですから。漫然と

薬だけ処方し続けるのは論外ですが、なるべく正しい診断をつける

ために多くの角度から病態にアプローチしてみるのは有意義なことです。

 

特に慢性に経過している場合は、原因が複数あることも稀ではありません。

診断は流動的であること、検査や治療にどのような意味があるのか、を

予め伝えられるかが信頼関係の構築に重要ですし、治療のモチベーション

を維持するのにも極めて大切なことだと思っています。

    2017年7月31日 月曜日

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    夏です!ケガです!

    暑くなると肌の露出も増えますので、ケガの頻度も増します。特に

    夏休みの子供達は多くなりますね。そんな時にサッと自宅で処置が

    できると良いですね。

     

    テレビCMではキズパワーパッドを推してますが、これは吸収性が

    低い上に粘着が強いので、決して万能の素材ではありません。しかも

    高いし。キズパワーパッドが効果を発揮するのはジュクジュク液の

    少ないすりむきキズと覚えてください。もし使うとしても、瑞光

    メディカルさんの「ハイドロコロイド包帯」の方が安くて粘着も

    弱いので Good です。

     

    では標準的なキズに向いている素材は何か?一番良いのは応用範囲が

    広くて安価な「プラスモイスト」ですね。滅菌タイプは高いので

    未滅菌のもので問題ありません。プラスモイストは幾つか種類がある

    のですが、瑞光メディカルさんのHPに詳細に使い分けが解説されて

    いるので参考にしてください。大量に消費するようでしたら、大判

    10枚入りの「プラスモイストV」が良いと思います。

     

    あと、もちろんケガに消毒薬はNGです。水道水で軽く流して、水分を

    拭き取って上記被覆材をあてましょう。砂利や木片などの異物混入が

    著しい場合は感染症のリスクが上がるので病院へ。出血がある時は

    出血している部位をティッシュやタオルで覆い直接圧迫してください。

    指のケガなどで「根元をしばる」のは間違いです。鬱血して余計に

    止まらなくなります。

     

    ケガではないけど、日焼けも結構痛いですよね。日焼けは軽い熱傷

    ですから、ここでも被覆材が効果ありです。そこまでしなくても

    ワセリン塗布のみで楽になることも多いです。ついでに虫刺され

    なんかも同様の処置でかゆみが落ち着くことが多いです。夏のお出かけ

    の際にはワセリンとプラスモイストを持って行くと良いですね。(^ ^)

      2017年7月24日 月曜日

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      土用です

      8月7日は立秋です。

      そして今は季節の変わり目である土用の時期に当たります。

      土用はお腹に負担をかけない生活をして、次の季節を迎えましょうという時期です。

       

      現代はカロリーの摂取過多になる傾向があります。

      夏バテを乗り切るために精のつくものをガッツリ食べるよりも、食べる量は6分目~

      8分目程度にして、脂っこいものや甘いものを控えた方がいいでしょう。

       

      私たちの身体は、飲食物から作られます。

      せめて、土用の時期だけでも食事の量や質に気をつけましょう。

       

      今週の予約状況です。

      診療日にお気を付けください。

      7/24(月) 7/25(火) 7/26(水) 7/27(木)
      午前 ×
      午後 × ×

      〇…空きあり △…一部空きあり ×…空きなし

        2017年7月23日 日曜日

        カテゴリー はりの部屋

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        「ジョン・ウィック2」/「銀魂」

        夏休みは映画館も混雑するので、ノルマ作品はサッサと観てしまう

        のが吉ですが、今回紹介するのはあくまでも僕のノルマであって決して

        オススメ作品ではないことは断っておきたい。

         

        まずはキアヌ・リーブス主演の殺し屋アクション映画の第2弾。前作は

        足を洗った暗殺者が妻の遺した犬を殺されたことにブチ切れてサツガイ

        しまくる(だけ)というイカした作品でした。アクションシーンはカッコ

        いいものの、全てが場当たり的でとても伝説のヒットマンに見えない

        ところが泣き所で、続編ではその辺の改善を強く望む!とここでだけ

        叫んでおきましたが、さてどうなったでしょう?

         

        ええと、前作よりもヒドなっとるがな!(笑)今度は妻との思い出の

        家を爆破されたことを発端に事件に巻き込まれるのですが、清々しい

        ほどに前作の反省はナシ。多分第3弾もあるんでしょうけど、変える

        気ないだろうな、これは。相変わらずアクションシーンは凝っていて、

        それ自体は大変おもしろいのですが、場当たり的な展開に加えて主人公

        の不死身度がさらにアップしており、撃たれても刺されても、石段から

        豪快に転げ落ちても「ハアハア」言うだけで強さは変わらず。さながら

        テレビゲームの主人公です。

         

        もうほぼギャグすれすれですが、ローレンス・フィッシュバーンさんとの

        共演は震えたし、敵ヒットマン役のルビー・ローズさんはトリプルXの

        時同様に素敵。次回は是非ヒューゴ・ウィーヴィングさんと戦って欲しい。

        えっ?こんだけ言っといて次回も観るの?!もちろん!(笑)

         

        さてもう一つのノルマ、我らが福田雄一監督の「銀魂」です。よせば

        いいのにまたしても漫画の実写化。(^ ^;)しかも超有名作品でかつ

        原作もパクリ横行の問題作ときたもんだ。ただシュールギャグが多い

        ので福田組とは相性は良いと踏んでおりました。個人的には佐藤二朗さん

        が観られればいいので、出来不出来を問う気はあまりなかったり。

         

        でもね、意外とちゃんとまとまっていて面白かった。少なくとも

        「変態仮面2」よりははるかにマシ。見た目もストーリーも原作に

        かなり忠実で、忙しないテンポながらも「銀魂」の象徴的な主要

        エピソードはかなり網羅してるので満足感高し。個人的にはマダオが

        いないのが寂しかったですが、原作さながらのテレビ業界いじりは

        大したもの。よくGOサインでたな、というギャグばかり。

         

        さらには恒例の女優変顔芸(?)の餌食になった橋本環奈さんは見事

        期待に応えており、MVPを選ぶとすれば彼女かな。そんな制度ないが。

        主要キャラは小栗旬、堂本剛、岡田将生で殺陣は大したことないの

        ですが、その辺りは派手なVFXでカバーしてます。キャストを見ても

        今回は結構制作資金があったのだなぁ。まあいつもの福田組メンツでは

        ありますが。(笑)特に六角精児さんが出るシーンは必見。全く

        ストーリーに関係ないけど。

         

        原作を知らない人には不向きですが、福田ファンかつ銀魂を知る人

        であれば、結構マストな作品かも知れません。スピンオフ作品でき

        ないかなぁ。

          2017年7月20日 木曜日

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          脳のトラブル

          近年増加傾向にある疾患を考えてみるとき、癌やアレルギーと共に

          必ず俎上に上るのが鬱、発達障害や適応障害、認知症と言った

          脳機能障害です。高齢化に伴い認知症が増えるのはある意味自然な

          現象かも知れませんが、介護の問題は深刻ですし、少子化なのに

          発達障害や適応障害の子供が増えるのは何か環境の変化が関与する

          のでしょうか?

           

          ともあれ、癌やアレルギーと同様、一度罹患すると治りにくい、

          そもそも治療法ってあるのか?と悲しくなるほど本人のみならず、

          家族や周囲を巻き込んだ問題となります。もちろん簡単に解決する

          方法は僕も思い付きませんが、ただ、脳という臓器は「燃費が悪く

          脂肪のカタマリである」という視点で見ると、「燃費を効率化し

          良い脂肪を摂る」ことで何か好転するきっかけが得られるかも

          知れないと思うのです。

           

          そういう意味ではこれらに直接寄与できる栄養療法は第1選択に

          すべき治療法だと思います。難治な疾患ほど種々の情報が氾濫し

          収拾が付かなくなっていますので、藁にもすがる思いの人に異常に

          高いサプリメントを勧めたり水や壺(^ ^;)を売りつける、なんて

          のもあります。まあ栄養療法で扱うサプリも高いですが、栄養療法

          は食事指導が基盤ですので、そもそもサプリだけで良くなるなんて

          言いません。

           

          さて脳が燃費が悪いとはどういうことか。それは大量に酸素とカロリー

          を消費する臓器だということです。なのでこれらを効率よく供給でき

          なければ容易に機能低下が起こると言うこと。酸素運搬には鉄や

          ビタミンB群が関与しますし、カロリー供給にはケトン体代謝が重要

          です。そして脂肪の塊であると言うことは、トランス脂肪や酸化脂肪

          などの劣悪な脂肪の摂取が多ければ脳そのものの質が低下すると言う

          ことです。

           

          結局、ビタミン、ミネラル、カロリー代謝という栄養の基本に立ち返る

          ことが脳機能障害に立ち向かう武器なのかも知れません。久しぶりに

          昼食にサンドイッチなんて食べてみたら強烈な眠気に襲われたことを

          反省してこんな文を書いてみた…わけではありませんぞよ。(笑)

            2017年7月17日 月曜日

            カテゴリー 院長室

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