院長室

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冬の血圧

朝夕は随分と冷えてきました。寒くなると血管が

締まるので血圧は上昇する傾向にあります。ですから、

今の時期の血圧上昇は生理的な変化とみなす部分も

あることになります。

 

血液はその大部分が赤血球で、これが酸素を身体中に

運んでくれています。ヒトの臓器で一番酸素を食うのが

脳なので、常に新鮮な血液を求めています。脳は心臓

よりも高い位置にあり、脳が酸素不足状態になると

心臓は頑張って高い位置に血液を送ろうとしますから、

この場合も血圧は上昇することになります。

 

脳の機能が低下すればそれだけ効率も落ちるわけで

酸素需要は逆に高まります。となると高齢者の血圧上昇

もある程度は生理的な変化と言えるでしょう。つまり、

冬期の高齢者の血圧は高くても不思議ではないと言う

ことです。当然動脈硬化があっても血圧は上がりますが、

生理的な変化なのか、病的な変化なのかを見極める

ことが重要なわけです。

 

もし生理的な血圧上昇に対して降圧剤を使用すれば、

脳の酸素需要を満たせませんから、脳機能低下を招き

ますし、その先には脳梗塞があります。基準値だけで

薬剤処方するのは危険だということが分かると思います。

 

ちなみに血圧の急な変化もとても危険です。リビングは

暖房で暑いくらいだけどトイレは寒いとか、風呂場は

暖かいけど脱衣所は冷えている、というのはあまり

良くないです。色々工夫して、屋内での寒暖差を作ら

ないようにしましょう。

    2016年10月31日 月曜日

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    第4〜6回健康教室

    本日から第4〜6回の健康教室の予約を受付いたします。

    内容は以下の通りです。

     

    第4回 12月16日(金)「よいウンチを出そう」

    ・・・今はやりの腸内環境を便通の側面からお話しします。

     

    第5回 1月27日(金)「一般人も歯が命!」

    ・・・意外と重要な口内環境を改善させる方法を紹介します。

     

    第6回 2月24日(金)「ねむーくなる話」

    ・・・眠剤以外の方法で睡眠を改善する方法を紹介します。

     

    申し込み方法等の詳細は以下をご参照ください。

    http://www.hino-clinic.jp/4528.html

    ご参加、お待ちしております!

      2016年10月28日 金曜日

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      「何者/永い言い訳」

      今年の邦画はどうなってんだ、という傑作・力作が多い

      ゆえの嬉しい悲鳴が関係者の間では広まっている模様、

      というニュースがあるかは定かではありませんが、まさに

      この2作は本年を象徴する作品だと思います。まだ今年

      終わってないけど。

       

      「何者」は就職活動を題材に、現実に直面し苦悩する

      若者の心理を描いた作品。こう書くと、よくある話っぽい

      のですが、本作はひと味もふた味も違います。確かに

      途中までは仲間内での恋愛や嫉妬などを交えながら、

      社会に出るという大人と子供の境界線にスポットを当てて

      います。しかーし!問題はそこからね。もちろん内容は

      言えません。(笑)ただ、甘酸っぱい青春もの?おじさん

      そんなんキョーミないよ、と切り捨ててしまうのは大変

      もったいない作品です。

       

      僕は就職活動もしていないしツイッターもやらないので、

      そこまで感情移入はできませんでしたが、逆にこれらを

      体験している世代にはむしろホラー映画かも知れません。

      主演の佐藤健さん、菅田将暉さん、有村架純さん、二階堂

      ふみさん、皆さん大学生で全く違和感ないのが凄い。

      さすがに山田孝之さんは無理があったが。僕の中では

      彼はコメディアンなので、なんか笑えてしまう。スンマセン。

       

      そして「永い言い訳」ですよ。僕と同い年の西川美和という

      女性の監督さんの作品ですが、まあ、天才ですね。まずは

      彼女の作品は全て脚本も彼女が手がけている点。最近は

      ほとんど原作ありきの映画ばかりですが、彼女は制作の姿勢

      から違うわけですよ。そしてどの作品も超ハイクオリティ。

       

      特になぜか男性の深層心理を描くのに長けていて、観ている

      方はずっと緊張しっぱなしです。なのでめっちゃ疲れるの

      ですよ。(笑)今作は長年連れ添った妻をバスの事故で亡く

      した男の話。妻に対する愛情はなく、周囲の憐憫の感情に

      当惑する中、真逆の遺族男性と知り合って…というお話。

      正直、これまでの西川作品の中では一番 “親切” な作りで、

      やや説明セリフが多い気もしますが、それでもやはり凄い。

       

      主演は本木雅弘さん。とても良い。それ以上なし。ありがとう。

      そしてもう一人の主演とも言うべき主人公とは対照的な男を

      竹原ピストルさん。いや、出たな、ピストル。松本人志監督

      の「さや侍」で鮮烈なデビュー(?)をしたヴォーカリスト

      です。今回も強烈です。ぜひ「俺のアディダス」という曲を

      聴いてみてください。

       

      もし観る映画に困っていたら、久しぶりに映画でも観るかなと

      考えていたら、大作洋画に疲れていたら、日本人なら(ええっ)

      この2作は期待を裏切りませんぜ。

        2016年10月27日 木曜日

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        ココナッツオイルのおさらい

        もうすっかりブームも去ってしまったココナッツオイル

        ですが(^ ^;)、当院での販売再開を機にその効能を

        もう一度押さえておきます。

         

        食材のブームは大抵痩身か美容が売り文句になりますが、

        ココナッツオイルもダイエット効果があるとのことで流行

        しました。ココナッツオイルの最大の特徴は中鎖脂肪酸を

        多く含有することです。この中鎖脂肪酸がケトン体に変換

        されるのですが、ケトン体はカロリー源になるんですね。

        ですから、ココナッツオイルを摂ることで、糖以外からカロリー

        産生をできるようになり、結果としてインスリンの過剰

        分泌を抑え、脂肪細胞の合成を抑制できるという理屈です。

         

        つまり糖質も中鎖脂肪酸も両方摂っていては痩せません。

        糖質制限のお供として最適なわけで、ココナッツオイル自体

        に痩身効果を期待しても肩すかしを食うでしょう。(^ ^;)

         

        栄養療法の目的の一つに「燃費の良いカラダ造り」があり

        ます。糖質はカロリーになりやすいですが、持続しません

        ので燃費はとても悪い食材です。逆に脂肪は血糖値の変動

        を招かないので空腹感が出にくく、カロリー量も多いので

        燃費は良いのです。これはつまり糖質依存からの脱却の

        ツールになり得るわけで、生活習慣病だけでなく、うつや

        アレルギー、癌といった糖質過剰と深い関わりのある疾患の

        治療になり得るわけです。

         

        24℃以下で固体になるという性質があるので、これからの

        季節は固まってしまいますが、その方がベタベタにならず

        扱いやすかったりもします。初めはコーヒーやカレーなどの

        味の強いものに入れると抵抗がないかも知れません。どう

        してもココナッツの香りが苦手な方は、日清オイリオから

        発売されているMCTパウダーを使うと良いでしょう。

          2016年10月24日 月曜日

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          診断と治療はセットで

          よくテレビ番組でスーパードクターが原因不明の病気を

          斬る!みたいな名医シリーズ(?)が放送されますが、

          どこに行っても分からなかった病気を診断する、という

          のは既に様々な検査データが揃っているわけで、視点を

          変えれば診断はしやすい、とも言えます。

           

          診断名がないと治療が進まない、というのは西洋医学の

          悪いところだとよく言われますが、僕は必ずしもそうは

          思いません。確かに難しい診断名に行き着いても特有の

          治療がなければ、あまり意味はないでしょう。ただ治療

          行為には必ず副作用などの負の側面があることも考慮する

          必要があるわけで、ある程度その行為の根拠がなければ

          それは怖い選択肢になってしまいます。

           

          つまり診断は治療とセットでなければならないと言うこと。

          重箱の隅をつつくような診断名を探し当てて、結局ステロイド

          投与、ではなんとも寂しい訳ですが、逆にある治療法を想定

          してそれが理に適うものなのかを判断するために検査して

          診断を付ける、というのは必要な過程です。

           

          栄養療法でも、漢方薬治療でも、何か西洋医学を否定する

          立場に思われがちですが(^ ^;)、治療行為のための診断は

          必ずしているので、大枠は変わりません。むしろアトピーに

          効くサプリとか漢方薬、なんていう宣伝文句はアヤシイと

          思った方が良いでしょう。そんな診断で処方するわけでは

          ないですから。

           

          また診断に迷うときに、見切り発車的に治療を行うことが

          実際にはあります。でもこれはその治療が診断に結びつく

          時にやる行為で、診断的治療と言います。痛いから痛み止め、

          は…当然診断的治療ではないですね。

           

           

            2016年10月20日 木曜日

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