・先日「本治と標治」について紹介しましたが、漢方薬が本治の薬、標治の薬、と分類されているわけではありません。一つの薬でも、場面に応じて標治的に使ったり本治的に使ったりします。ただ、それでも本治が得意な薬というものも存在します。最もよく使われるのは補中益気湯という薬です。花粉症などのアレルギー疾患の体質改善に頻用されます。どうも免疫機能を賦活する作用があるらしく、アレルギー疾患だけでなく、「風邪を引きやすい」とか「疲れやすい」といった症状に効きます。なんとも漢方らしい薬です。
・また、補中益気湯に含まれる升麻という生薬は「引き上げる」作用があるので、「垂れ下がる病態」、例えば子宮脱、膀胱脱、脱肛、胃下垂に効果がありますし、「気持ちが萎えてる」状態にも良いです。この薬が効くと「とても食欲が出た」とか「仕事に集中できた」なんて声が聞けたりします。アレルギーにも痔にもいいなんて聞くとアヤシゲですが、とても良い薬です。
本治の薬
異動の季節
・学生の頃は3月というと卒業式など、別れのセレモニーがありますが、社会人の場合は異動の時期になります。ウチでも僕に色々と助言や案内をしてくれていたツムラの担当さんが異動になりました。漢方を専門にしている医師が少ない地域ですから、行き詰まった時などは相談に乗ってもらったりもしましたし、講演会の案内なども教えてもらっていました。お互い、生粋のドラゴンズファンとしても盛り上がっていましたがギリギリドラゴンズ勢力内である浜松への異動、というのが救いでしょうか。(笑)変わらぬご活躍をお祈り申し上げます。
・当院でも20年勤めてくれた婦長さんが定年退職となりました。20年前というと僕は中学生です。一言では言い表せられない年月ですよね。人生の約4分の1ですが、一番力を発揮できる4分の1とも言えます。20年後にも満足した生き方をしているなと思えるような時間を送っていきたいです。
まさか雪!?
・ここ数日また冷え込んできています。名古屋でも明日は雪になるなんて予報も出ているくらいです。個人的には今期まだ雪を見ていないので歓迎する所もありますが、桜も咲き始めて春気分なところに雪、では体調を崩す人も出るのではないかと危惧しています。ストーブや湯たんぽなどの暖房器具を片づけるのはまだ待った方がよさそうですね。
・そんな予報を横目に、近所の大江川では恒例の桜祭りの準備が進んでいます。桜はもとより、祭りの露店が楽しみです。
激戦!
・今日の日本中のブログの90%はこのネタになると思われますが、WBC決勝、凄い試合でした。多少あまのじゃくな僕も今日ばかりはこのネタです。(笑)優勝の瞬間、ドラゴンズが日本一になった時の次くらいに奮えましたよ。良い試合だった。3勝した松阪がMVPになりましたが、本人も言っているとおり、僕は岩隈にあげたかったですね。球数制限がある中、8回まで投げたのは抜群の制球力があってこそ。精神的に追い込まれる試合でこの安定感は驚異的です。短期決戦は投手に左右されると言いますが、短期決戦だからこそ数字じゃない所で評価してあげてもいいと思います。 続きを読む »
標治と本治
・やっと少し花粉症のピークも過ぎたみたいです。今年は花粉の量が多いだけでなく、黄砂もあってか症状の強烈な方が多かった印象です。
・さて漢方には標治(ひょうち)と本治(ほんち)という言葉があります。標治とは対症療法、本治とは体質改善などの根本療法、と思って頂ければよいです。花粉症の場合ですと、西洋の抗ヒスタミン剤処方はもちろん標治です。漢方では本治が醍醐味なのですが、症状が強い時には標治の薬に終始してしまいます。何度か紹介した小青竜湯や麻黄附子細辛湯、越婢加朮湯はどれも標治になります。症状のピークが過ぎて落ち着いたら本治の薬に変えていくのが通常です。そうすると来年の花粉症が楽になったりします。症状がないのに薬を飲み続けるのは抵抗があると思いますが、毎年花粉症でひどい目に遭うという方は、是非続けてみて下さい。











