というわけで現在(治療開始から約7週経過)の
写真です。
もちろん湿潤療法をしたからといって、創が“なかったこと”
にはなりませんが、随分目立たなくはなっています。
まだあと1ヶ月くらいは薄くなっていくと思います。
新しい皮膚は日光によって色素沈着を起こしやすいので、
遮光することも大事です。
あと特筆すべきは、瘢痕拘縮が見られないという点です。
瘢痕拘縮とは皮膚が“ひきつれて”治る状態で、この症例
のような関節にかかる熱傷では、瘢痕拘縮によって可動の
制限が出てしまうことがあります。
湿潤療法ではまず瘢痕拘縮が起こらないというのが、一つの
利点です。