症例報告

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半身浴のススメ

ウチでは漢方薬やAKA-博田法、遠絡療法など主に

慢性疾患に対する特殊な治療法を提案していますが、

終局大事になるのは「いかに予防するか」です。


症状が治癒しても、またすぐに再発してしまってはあまり

意味がありません。特に医療保険が破綻し、超高齢化社会と

なっている日本では、将来、病院にかかるのに年齢制限がある、

なんてことも冗談ではないかも知れません。


だとすると、いかに健康な体を保つか、がまさに生死を分ける

重要な課題になってくるわけです。

そこでまずオススメなのが半身浴です。昔から色々なシーンで

「半身浴はいいぜ!」と言われてきましたが、その主たる効果は

副交感神経の刺激です。


慢性の原因不明な病態にはほぼ100%自律神経の不調が絡んで

います。ストレスが多い現代人には、健康だと思っている人でも意外と

自律神経の不調があるものです。

その不調を正すために良いのが半身浴です。みぞおちまで38℃くらいの

湯につかり、15~30分ぼけ~っとしましょう。上半身が寒いようなら

タオルをかけて入りましょう。肌に“玉の汗”が浮き出てきたら程よく

温まっている証拠ですよ。

2010年8月22日 日曜日

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プラスモイスト TOP

湿潤療法で使用される、というか湿潤療法の産みの親である

夏井先生が開発に携わった被覆材、それがプラスモイストです。

創面に直接当てて、適度な湿潤環境を保つ効果があります。

もちろんウチでも以前から使っていましたが、この度新商品

「プラスモイスト TOP」が発売されました。


どの辺が「TOP」なのかというと、創面にあてる部分だけの

素材になり、浸出液の量により吸収素材を適宜(各自で)貼りつける、

という構造になっています。つまり

プラスモイスト-吸収層=プラスモイストTOP

と言う訳です。そのおかげで値段が約4分の1になりました。

結局なにが「TOP」なのかは分かりません(笑)。


使ってみた感じでは、ガーゼなどの吸収素材を別個用意して貼らなければ

いけない分手間ですが、浸出液の多い創には適していると思います。

そして価格が安いのが助け。病院では一般よりは多少安く入荷できるものの、

患者さんには請求できないので、病院持ちで使うしかないのです。

なので、仕入れ値が安くなるのは素直に助かります。


夏井先生のサイト「新しい創傷治療」にも掲載されていますが、プラスモイストは

ネット通販ができるようになっておりますので、一家に一袋!常備しておくと

良いかも知れません。


ネット通販はコチラ↓

http://anziana.shop-pro.jp/


ちなみに最近、夏井先生が連続してテレビ出演して湿潤療法を紹介している

せいか、著書が売れているみたいで、ウチで設置販売している先生の書籍も

入荷できない状態です。テレビの影響ってすごいね。

2010年8月5日 木曜日

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妙案

湿潤療法は創をきれいに治せる治療法ですが、

決して「なかったこと」にはなりません。

しかも新しい皮膚は日光刺激で色素沈着を起こすこと

があり、傷跡を目立たなくするためには、治癒してからの

遮光が重要になります。

特に今の季節、日差しが強いですから創傷でみえた

患者さんには、約3カ月の遮光を指導しています。


しかしながら子供の場合、遮光の必要性なんか理解していません

から、せっかくサポーターなどをあてても外してしまったり、汗でかゆく

なったりでうまく遮光ができないことがしばしばあります。

そんな中、先日みえた患者さん(のお母さん)にとても良い方法を

教えて頂きました。


それは運転の時などに日焼け対策として使用するアームカバーを加工して

する方法です。もともと紫外線防止の素材ですから、素材はバツグンです。

それを短く切って、片側だけにゴムを通すなどして、フィットするようにする。

こうすると、通気性も良くて皮膚のトラブルも起きにくいです。


いやはや、ナイスアイディア!もちろん、大人にも適応できます。

ま、大人は日焼け止めクリームの方が手っ取り早いですけどね。


2010年7月29日 木曜日

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シップ下さい

いつぞやの事業仕分けで仕分け対象に上っていた

湿布薬ですが、これは仕分けされてもいいかな、

と思っていました。

正直、病院で扱うものと市販のものとでそんなに

効果に差はないですし、病院をシップ屋さんだと

勘違いしている患者さんもいるし。(笑)


そもそも皮膚と言うのは、外界からの侵襲を防ぐ

バリアの機能があります。しかも新しい皮膚をどんどん

作って古いものは垢として脱落していきます。

つまり内から外に向かうベクトルがあるわけです。

そんな皮膚のベクトルに逆行するように湿布を貼って、

「痛みどめ成分が深い所まで届く!」

なんてのはマユツバだと思います。


使ってはいけない、ということではないですが湿布だけで

治る、なんてところまでの信用は少なくとも僕には

ありません。

また、湿布には「冷やす」「温める」効果はあまりないので、

温湿布、冷湿布の使い分けも正直患者さんの“気持ちよさ”が

基準だったりします。


とはいえ、「湿布はるとええんじゃわあ。」という患者さんがいるのも

事実。そんな時はシップ屋さんに徹しています。(笑)

2010年7月14日 水曜日

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梅雨はイヤ

最近しょうもない話ばかり書いていて、ちゃんと仕事を

しているのか怪しまれそうなので、症例の話を。(笑)


この季節、気圧の変動が激しく体調を崩す人が結構

多いです。

雨の日の前は頭痛がする、とか、天気が悪いとむくんで

しょうがない、とか。中には気分的にふさぎこんでしまう

なんて場合もあります。


これらの根っこは同じで、「水分調整が上手くいっていない」

ことが原因です。ですから、めまいだろうが、頭痛だろうが、

倦怠感だろうが、金欠だろうが(?)、水分調整を助ける

薬を使うと軽減されます。


特に使うのはかの有名な(笑)二日酔いの薬、五苓散ですが、

首から上に症状が集中する場合は、苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)

という薬が効きます。この薬は水分調整だけでなく、「気」の

巡りも助けてくれるので、不安や不眠などの症状が出ている

人には第1選択かも知れません。


こういう気圧の変化に伴う症状は圧倒的に女性に多いですが、

なぜそうなのかは分かっていません。ちなみに僕はありません。

きっと女性の方が、敏感で繊細だからでしょうね。

うん、いいまとめ方だ。

2010年7月5日 月曜日

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