院長室

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スタミナって

年末の忙しさに備えていっちょスタミナがつくメシに行こうか!

そもそもスタミナの語源はラテン語で、現在使われているエネルギー

みたいな意味ではなかったそうです。我々は体力や持久力、元気さの

表現の一つとして使いますが、さあ、スタミナをつけるには何を食べ

ればいいのでしょうか?

 

例えばスタミナ丼とかスタミナ定食と言った場合、肉類がレシピに

加わっていますね。あとはにんにくとか卵とか。辛味の味付けのこと

も多い印象です。うん、旨そうだ。これは正解?

 

スタミナをエネルギーと解釈するならば、栄養学的なターゲットは

ミトコンドリアになります。細胞内のミトコンドリアでエネルギーを

産生しているからです。つまりスタミナがつく食事とはミトコン

ドリア機能をアップするもの、ということになりますね。

 

ミトコンドリアが働く時には様々な栄養素が消費されますが、一番は

ビタミンB群です。ビタミンB群が働く時にはマグネシウムも同時に

消費します。とするとビタミンB群を多く含む豚肉とマグネシウムを

多く含む海藻類・天然塩はレシピに欠かせないですね。

 

同時に留意すべきはビタミンB群とマグネシウムを無駄に消費させない

ことです。補給した端から消費しては意味ないですから。そして

そのトップが精製糖なんですね。ならば「スタミナ丼」って意味

ある?ってことになるし、味付けが甘ければむしろマイナスなんじゃ、

ってことになります。さらにエネルギーを付けるためのレシピなのに

「低カロリースタミナ丼」とか「ダイエットスタミナ定食」とか

ちょっと何言ってるか分かんないんですけど的日本語。(^ ^;)

 

エネルギー変換効率を考えれば中鎖脂肪酸も捨てがたいですから、

上記食材にココナッツオイルを絡めたり、MCTパウダーなんかを

利用してみるとさらに「スタミナレシピ」になるでしょう。特に

既に血液データでビタミンB群やマグネシウム不足が疑われる方は、

積極的に摂りたいですね。

2019年12月5日 木曜日

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