院長室

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ステロイドの是非

ステロイド剤、という名称は何となく耳にしたことがある、もしくは

実際に使用したことがある、いや現在進行形でお世話になっている、

と様々でしょうけど結構浸透しているものと思います。

 

例えばアトピー性皮膚炎の塗り薬、喘息発作時の吸入薬、リウマチ

などの炎症コントロールに使う内服薬、とほぼ全科に亘り使用されて

います。時に生命の危機を救う効果があるので、西洋医学的には

無くてはならない薬であることに異論はありません。

 

ステロイド剤の本名(?)は「合成副腎皮質ホルモン剤」で、我々

が自身の副腎で合成可能なホルモンの代替品です。つまりステロイド

がよく効く、ということは即ち副腎が弱っている、ということでも

あるわけですね。ステロイドを使用し続ければ自身の合成能力が低下

することがあるので注意が必要なのです。

 

ではステロイドは危険だからダメなのか、いやいや症状緩和に有効

だから使うべきなのか、という是非論は無意味です。上記のような

効果を利用しないのは勿体ないので、副作用に気を付けて使えば

いいだけの話です。

 

その前提で、重要なのは「減らす手段を持っているか?」ということ

です。それがないから是非論に陥る、といっても過言ではないかも

知れません。医療者側からすればステロイドを使う代わりに並行して

それ以外の方法を提案できるか、ということです。

 

ウチの場合はそれが漢方薬だったり、食事指導だったりするわけ

ですが、何かしら別アプローチがなければやはり持続使用による

副作用のリスクが上がります。治療はすべからく「ツール」ですから

その長所短所を知って使わないとしっぺ返しを食うんですな。

ステロイドで言えば「幅広く使え速効性もあるが、長期使用に

向いていない」という性格です。「チョー効く薬」「なんかヤベー薬」

という認識ではいけませぬ。

    2019年11月14日 木曜日

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