院長室

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薬を有効活用

栄養療法を実践する医師が薬を勧めるのは意外かも知れませんが、

栄養療法は現代医学を否定するものではないですし、何にでも長所と

短所があるわけですから、平たく言えば「イイトコ取り」をするのが

ベターだと思っています。

 

痛み止めにしろ、降圧剤にしろ、アレルギーを抑える薬にしろ、薬の

長所は何でしょうか。それは速効性と経済性でしょう。逆に、副作用が

あったり、根本治療にならない、というのが短所と言えます。漢方薬は

複数の薬が予めセットされた複合薬ですので1剤で多数の効果が望め

ますが、基本的には根本治療になり得ません。

 

これが薬の基本ですので、薬を有効活用するにはまず第1に自分が

どんな薬を服用しているかを知ることが重要です。当たり前と

思われるかも知れませんが、意外と自分の服用薬について無頓着な

方もいるのです。そしてその期待される効能を感じているのか、

副作用が出ていないか、が次に気にする部分です。これも当たり前

のように聞こえますが、何となく継続して服用している場面も

しばしばあります。生活習慣病の薬なんかに多いですよね。

 

薬は異物である以上、体内で仕事をしたら分解して排泄される必要

があります。これを担っているのが肝臓と腎臓なので、薬の副作用に

肝機能障害や腎機能障害が多いのです。一つ一つにはそんな副作用が

なくても多剤併用することで肝臓、腎臓に負担をかける場合も

あります。そういう意味でも本当に必要な薬を見極めるのが大事

なんですね。

 

さて、薬剤の成分は目的臓器に到達して意味を成しますが、この

運搬には大抵タンパク質が関与します。つまりタンパク代謝が悪い人は

薬が効きにくかったり、副作用が出やすくなる傾向があるわけです。

薬を有効活用するために次に重要なのが、タンパク代謝を改善する、

ということなんですね。

 

タンパク代謝を改善するのは一筋縄ではいきませんが、この視点が

ないと、結局薬が使えないことになったりするので、是非ここは

重要視して欲しいです。特にピロリ菌がいる人、便通異常がある人、

睡眠の質が悪く疲れやすい人、はタンパク代謝が悪いことが多いです。

タンパク質をたくさん食べることがタンパク代謝改善になるわけ

ではない、というのがポイントです。

 

薬一辺倒というのはお勧めしませんが、総合的に有利であれば

もちろん使うべきです。そのためにどんな知識と視点を持てば

いいか、が重要なんですね。

    2019年10月3日 木曜日

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