院長室

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軽減税率

いよいよ10月から消費増税となります。撤回もあり得るかなーと

思っていましたが、今回ばかりは有言実行でした。個人的には1円玉を

使う機会が減るので歓迎な部分もあったりします。割と現金主義。

 

さて、医療にはどんな影響があるでしょうか。保険医療はすべからく

保険点数という値段設定が国によって設けられています。これは増税

とは無関係なので、患者さんの負担に変化はありません。しかしながら

薬や注射器の入荷には消費税がかかるため保険点数の見直しがなければ

我々は収入減、となってしまいます。対策として次回の保険改正では

薬価などの上昇はあるでしょうから、実際やはり患者さん負担は少し

増えるでしょう。ただ一律上昇ではないので、ややこしいんです。

 

ウチは現状まだ院内処方ですが、この保険改正と仕入れ値が見合わない

状況になれば院外処方への切り替えも考慮せざるを得ないかも知れ

ません。ひとまずは静観ですけど、悩ましいところです。

 

サプリメントなどの自費部分に関しては、口に入れる物は基本的に

食品扱いになり、軽減税率の対象ですから8%据え置きです。でも

これも材料費や運送費などのコストは上昇するので、もしかしたら

値上げとなるかも知れません。ちなみに海外製のサプリメントは

薬監証明という申請をして薬として輸入している都合上、食品扱い

にはならず、10%となるようです。ひとまずウチでは据え置きで

やりますが、その他の諸コスト上昇幅が大きければ値上げも検討する

かも知れないです。その際はご容赦くださいませ。

 

ソープやナチュラクトなどの外用品は軽減税率対象外になります。

「いや、ワタシ、石けん食べるんで。」と言ってもダメです。(笑)

軽減税率のややこしさは我々に考えるのを諦めさせる効果があるほど

ですが(^ ^;)、食品関係の業界は結構混乱しそうですね。単純計算

では10%程度の増税では財政は厳しく、今後さらなる増税もあり得る

と見るのが大勢ですが、国の財政ってもっと分かりにくいし、情報も

恣意的なものが多くホントはどうなのかよく分からないですね。興味は

ありますが、結局は諦めさせられるグループの一員です。(笑)

 

そんなワケで、10月以降、価格に関して流動的に変化する可能性が

あります。ご理解のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m

2019年9月19日 木曜日

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