院長室

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合方の是非

・先日の漢方研修会で興味深い話がありました。2剤以上の薬を合わせて飲むことを、漢方では合方と言いますが合方された薬がもともと存在している場合があります。例えば柴苓湯(さいれいとう)という薬は小柴胡湯(しょうさいことう)と五苓散(ごれいさん)という薬を混ぜたものです。理論的には薬効は同じになるはずなのですが、効果が全く違うという実験結果が出たそうです。
他にも幾つかこのような薬があるのですが、実際なぜ合方されたものが存在するのか不思議ではありました。薬を飲む量が減らせる、というくらいのメリットしかないのでは?と思っていましたが、認識不足だったようです。どうして薬効が違ってくるかの解明はこれからの課題になるのでしょうが、これがまた漢方薬の不思議な所で、魅力でもあると思います。

2009年2月13日 金曜日

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