院長室

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脂肪を燃やすには

夏に向けた薄着対策(?)でダイエットを試みようとされる方もみえる

と思います。さて、まず何をすべきか?

 

やはり最初に頭に浮かぶのは「運動」じゃないでしょうか。暑くなれば

体も動くし、脂肪も燃焼しやすい…はず!と一念発起してジム通いを

始めてはみたけれど、、、を毎年繰り返して結局薄着を諦めた、では

悲しいですね。(^ ^;)

 

「脂肪が燃える」とは即ち「脂肪がエネルギーとして消費される」と

いうことです。運動すればエネルギー需要が高まり、脂肪をエネルギー

変換しやすくはなります。しかしながら、脂肪をエネルギーにするため

には、まず脂肪が細胞のミトコンドリア内に入る必要があり、ミトコン

ドリアに入る時にはカルニチンという物質が必要なのです。

 

カルニチンは自身で合成可能ですが、実はそれにはアミノ酸と鉄と

ビタミンCが必要なのです。つまり、タンパク不足で貧血でストレス過多

の人はカルニチン合成がうまくいかず脂肪が燃焼しづらい、ということ

になります。こういう方は運動してもエネルギー変換効率が悪いので

ただ疲れるだけ、となってしまいます。脂肪が利用できなければ糖に

依存しますので、運動したら却って太る、という笑えない現象すら

起きかねません。

 

ということは脂肪燃焼のためにまずすべき事は、タンパク摂取と鉄不足

の解消、ストレス対策ということになります。もちろん糖摂取でインスリン

過剰になれば脂肪合成は亢進しますから、空腹時の糖NGも必須です。

ちなみに中鎖脂肪酸はカルニチン不要でミトコンドリア内に入るので

エネルギー変換効率がよいのです。ココナッツオイルを勧めるのはこの

ためです。運動する時には、お供に持っていくと良いと思います。

2019年5月27日 月曜日

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