院長室

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良い本、悪い本

先日、慢性上咽頭炎の新刊を紹介しましたが、自分の診療に

関係する書籍はドクターが著したもの以外にも極力読むように

しています。

 

とは言え、健康に関する書籍はもの凄い数が出版されているので

当然全ては網羅できませんし、また結構当たり外れがあったり

もします。(^ ^;)まあ外れでも、ニーズのリサーチにはなる

ので無駄ではないんですが。

 

なるべく良い本だけを読みたいのは誰もが望むところですが、

タイトルだけでは判断できないのである程度は読んでみない

といけませんよね。そこで僕が考える悪い本の条件を挙げて

みたいと思います。

 

・「○○ですべて良くなる」系

一元的にひとつの方法だけであらゆる症状が改善すると宣うのは

言い過ぎですね。不眠やアレルギー、コリや張りなんて原因は色々

なので、そりゃ効果はあるかも知れないけどこじつけじゃね?

ってのが結構あります。

 

・理屈が乏しい

こじつけかどうかを判定するのは難しいですが、少なくとも主張

の根拠となる理論が書かれていなければいけません。その理論も

なるべく解剖学や生理学など普遍的なものがベターですね。

 

・体験談ばかり

主張の効果効能のアピールに実際の体験談を載せるのはもちろん

良いですが、ほぼ全編にわたりそればかり、なんてのもあります。

少し冷静になって、と言いたい。(笑)

 

とまあ、皆さんもそれぞれ本を選ぶ基準はお持ちだと思いますが、

こんな視点も持って観察してみて下さい。タイトルは面白そうだけど

目次を見てダメだこりゃ、ってなることもあります。(^ ^;)

 

2019年1月28日 月曜日

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