院長室

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関節技

もちろん格闘技の話ではありませぬ。「関節がすり減ってる」

とか「関節がねじれている」とかの表現をされますが、そもそも

関節って何さ、というお話。

 

解剖学的に関節という物体があるわけではなく、骨が連結して

いる部分一体を指します。その構成要素として、軟骨や関節液、

腱や靱帯、などがあるわけです。要は種々の組織の集合体です。

関節というと肩や膝などよく動く部分を指すと思われがちですが

骨が連結している部分は全部関節ですから、ほとんど動かない

関節もあります。

 

骨が外れないように連結部は関節包という袋で包まれており、

その中に関節液という潤滑油があります。この関節包の中に

病変がある場合を関節内病変、関節包の外に異常がある場合を

関節外病変として分けたりします。軟骨がすり減ったり関節に

水が溜まるのは関節内病変ですね。靱帯損傷などは主に関節外

病変です。

 

またそういう内外の損傷が無くても痛むことはよくあります。

それは「動き」に問題がある場合に起こり得ます。関節内では

骨は微妙にねじれたり滑ったりしてスムーズな動きを完成させて

います。これを関節包内運動と言いますが、ここに障害があると

画像検査で異常が無くても痛みます。あと関節の中には圧を

感知するセンサーがあるので、ここに異常があっても症状を感じ

ます。気圧変動で痛む場合はコレです。

 

少なくとも、関節の痛みなどの異常を診る時には関節内外の損傷?

動きの異常?それ以外なのか?という眼を持って治療方針を

立てないとうまく行かない可能性があります。さらにここに

栄養を絡めたいけど、また整形外科医の自覚が薄れるからやめて

おこう。(笑)そしてさらに関節同士はネットワークみたいな

もので繋がっているので、痛む場所と離れた所に原因があるかも、

という視点もとても大事です。

    2018年9月20日 木曜日

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